小川節男写真展終了

2020 年 10 月 19 日

先週の土曜日で十一画廊での「小川節男写真展」は無事終わりました。

沢山の方にお出で頂き大盛況の中で小川さんの仕事を皆さんにご紹介

出来たことは、少し誇らしい思いで一息ついています。山下裕二さん

が初日にお出で下さったことは、何よりうれしい事でした。最終日の

最後の時間にはタクシー飛ばして観に来てくれたカメラマンや浮浪者

専門の写真家の方の撮り方のノウハウ等、楽しいお話しで盛り上がっ

てしまい、これも全て小川さんの写真力が引き寄せた出来事なんだな

と思いました。小川さんのフィルムチェックは一先ず置いております。

5月に引き取って来て個展に合わせてフィルムのチェックをしていた

のですが、フィルムの間に隠れ潜んでいたダニに体中を噛まれてしま

い、涼しくなるまで放置だったのです。アーカイブの作業と中国の写

真から、写真集が出来るかどうか色々と思案をしています。今年はコ

ロナのせいで高い壁が出来てしまいましたが、中国は今国内を整備し

ています。同時に金に飽かせて文化大革命のつけを払っている。小川

さんが写した30年前の中国の写真も意味のある写真として甦る筈で

す。それぞれの時代のつけは何処かで払わなければならない。決して

天安門だけでは無い、大きく時代が動いていく街や人々の生の生活の

記録が写し出されています。小川さん推しで岡崎の鈴木さんが手を挙

げた。東京の山住が手を挙げた。銀座の金井さんが手を挙げた。これ

で終わりでは無い筈です。

キャノンギャラリー 写真展

2020 年 10 月 16 日

辺境写真家、栗田哲男さんの写真展が銀座キャノンギャラリーで

あります。 2020年10月29日~11月4日(日・祝休館)

      10:30~18:30 入場無料

越境写真家、渋谷敦志さんの写真展が品川キャノンギャラリーSで

あります。 2020年11月5日~12月14日 (日・祝休館)

       10:00~17:30  入場無料

写真

2020 年 10 月 14 日



街道の尾仲さんより案内状が届きました。次のヒントを見つけるために

写真の実験室。10月24日より11月1日まで。私もここひと月ほど

同じような事を考えていました。実は3月程前にカメラを買ったのです。

小川さんと同じルミックスのコンパクトカメラ。まだ何も撮っていない。

コカコーラの自販機を撮り続けておられる方で写真は拝見したことが在

りました。これに触発されてコンドームの自動販売機を全国探し回って

写真にしようかなと想像しました。しかしバリエーションが無いのです。

セックスへの入場券が愛では無くてコンドームと勘違いしていた中学生

の妄想の残影に囚われていても作品になる筈も無く。老齢に向う親父が。

写真家の山谷さんがまたまた、新しい事を始められていてその事は今は

書けないのですが写真を撮るという意味を考え続けておられる。

機械を使おうか?ドローンを夜飛ばしたり。定点観測の自動シャッター。

何が撮りたいか?何が撮れるのか?そもそも写っているのか?が皆目判

らない。どうやったら心は写るのでしょう?1枚の画で何かを現すと云う

発想そのもが限界になり始めていると云う事なのか?表現そのものは変わ

らないのに。カメラの数が人間の数を越えてしまった事が原因かも知れま

せん。単純に需要と供給のバランス?としたら撮る対象を・・・・・・。

十一月画廊 小川節男展

2020 年 10 月 12 日


土曜日は台風の影響で雨が一日中振り続けていましたが、画廊の

個展は大盛況でした。いつ覗いても沢山の方々が熱心に見入って

居られました。唯プリントは2枚売れていただけ。写真集もボチ

ボチ。今日から1週間、土曜日まで、どうぞ小川さんの偉業をそ

の眼に焼き付けてお帰り下さい。写真集は「イニュブック」でも

販売しております。根本敬画伯もおいで下さりました。

The Painted Bird

2020 年 10 月 10 日

35mmのモノクロフィルムで撮られています。映像が圧倒的に美しい。

外れのカットは無いです。計算されつくした美しさ。その美しい世界から

生きている意味を問われます。何も情報を入れないで黙って3時間座って

考え続けるべき映画です。我々は何者であるのか?

ずっと暴力にさらされ続けると生きて行くのが厭になる。彼は強靭です。

私は、身体が弱くて小さかったので結構きつかった。いつも下向いて不

機嫌な顔をしている私にある日、おばあちゃんが「この世の中を嫌いで

生きて行く事は出来ないぞ、好きになって見ろ」と云いました。それで

私は、善や慈悲や美しさに目を向ける様になりました。

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