大相撲八百長

2011 年 2 月 5 日

大相撲は様式美を愛でる伝統芸能であり興行だと思います。

勿論、力を張り合う勝負事であるので勝ち負けが重要な要素であるのは

確かですが、それよりも型としての様式に則って執り行っている作法のほうに

意味がある伝統芸能に近いものだとおもいます。力と力の戦いは勿論ベースに

あるべきでしょうが、お互いの阿吽の呼吸にある程度任せて、怪我をしないように

筋書きと演出でドラマ性を持たせてちゃんとやるべきだと思います。

興行とスポーツの境をあいまいにして星の売り買いをさせてしまう、給料体制や

上下関係に問題があるように思います。

何でもかんでも目くじら立てて白日の下に曝け出すのは、どうなんでしょうか?

あんな巨漢が本気でやりあう真剣勝負だと、みんな怪我だらけでそんなには

持たないように思います。ほんとにスポーツとして真剣勝負させるのだったら

ちゃんとプロテクターや防具をつけさせて安全に行えるようにルールを取り

決めるべきです。

どうでしょうか?  アメリカンフットボールのようなプロテクターを着けた

相撲を誰がみたいでしょうか?

Jリーグだって興行だしボクシングも興行です。民主主義だって興行だし、

私の人生だって興行みたいなものです。

人間は考える足である

2011 年 2 月 4 日

今年は正月よりまた徒歩通勤復活です。

自転車ばかり乗っていると大切な筋肉がどんどん落ちていきます。

関節も弱くなっていきます。自転車に乗っていると颯爽としたスポーツマン風に

見えますが、ゆっくり漕いでいると実はすごく限られた筋肉しか使いません。

片道約3.5Km往復で7Km、1か月立ってヒラメ筋が少し太くなってきました。

平和

2011 年 2 月 3 日

「要石:沖縄と憲法9条」C・ダグラス・ラミス。

沖縄の米軍基地 日本国憲法 日米安保 

戦後におけるアメリカの日本戦略 日本とアメリカの関係 

 日本と沖縄の関係 差別 植民地 暴力と支配

人を殺すと云う事 虐げられた人から癒されると云う事 

とても重い事実を突き付けられます。

ダグラス・ラミスさんの「影の学問、窓の学問」のなかに

国家がなす教育とは、国家に都合のいい自国民を作り上げる

施策にすぎないと云う文章があります。

今、小学校の学級は、まだ40人でしょうか。

40人と云う数字は、昔の軍隊における一個小隊が40人です。

この中に軍曹と伍長がいて将校がひとり指揮をして、陸軍における

最小部隊を編成します。昔の軍隊の話は、よく教えられました。

我が家は、じいさんが海軍の軍人でした。父は、上海の大学に在学中に

仕官してしまい、軍人になってしまいました。

軍隊時代の栄光が忘れられなかったのか、小さい頃から軍隊の話ばかり

聞かされて育ちました。しかし、栄光なんかではなかった事を、中学の

深夜勉強をするようになって気付かされました。夜中に大きな声を出して

起きたり、呻くような声を漏らしたり、短い眠りの中を彷徨っているような

気配が絶えず襖隔てた両親の寝室から聞こえてきていました。

しかし、そんな事情が理解できるようになったのは、大人になって

随分経ってからです。

当時の私は、とにかく父とその後ろに背負っているものが嫌いで嫌いで

しょうがなかった。

この一冊

2011 年 2 月 1 日

「今までで読んだ本で一番面白かった本はなんですか?」

暮にある方に聞かれました。その時々のはまり方でその時は

最高に面白いと思っていても後になってみるとそうでもなく、

あれこれ考えた挙句答えたのが「般若心経」。

その時はあまり深く考えないで内容の話ばかりしてしまいましたが

よくよく考えればおかしな話です。「般若心経」は本ではありません。

262文字のお経です。サンスクリット語の音読みに漢字を当て嵌めた

モノですから漢字の意味があるようで、無い漢字もあります。

正確には高神覚昇さんの「般若心経入門」。二十歳頃に読んだ本ですが、

モノの生業とことの成行きが、平易な言葉で書かれていました。

この世の中の真理が書かれているようにも思いました。

あらゆるものが「空」じゃもの。

この本のおかげであまり悩まなくなったように思います。

TAKEO H-3 紙見本帳

2011 年 1 月 31 日

竹尾さんの紙見本帳、「H-3」。

ヴァンヌーボ、Mr.B、ミセスB、OKミューズガリバーしろもの、

OKプラスター7C。ラフ・グロス紙と云われる種類の用紙です。

ナチュラルな風合いやファインペーパーのような手触り感を持ちながら、

グロス感のある鮮やかな印刷に仕上がる用紙です。

カバー、または表紙、写真集の本文。    なんか大流行みたいです。

昨日ジュンク堂に探索に行って感じたことですが、平積みの最近の小説

などでは、上の用紙のどれかが使われているような感じです。

最近、買い求めた本に鈴木成一さんの「装丁を語る」と云う本があります。

ブックデザインの第一人者の作品8000点の中から120点を厳選し、

自ら解説し仕様を明記したものです。こちらの中でも「H-3」の用紙が

ほとんどです。

私もこれらの用紙は、大好きです。お勧めの用紙と問われれば、ほとんど

これらの用紙をお勧めします。インキの発色が良いので鮮やかな印刷と

自然な手触りの感じでとても雰囲気のある印刷物に仕上がります。

弊社のZINE STYLE BOOKにもこれらの用紙が入っています。

初めての冊子で間違いのないモノとお考えでしたら、上記の用紙がお勧めです。

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