雨の日曜日

2013 年 10 月 20 日

朝から冷たい雨です。少し寒い。

三軒茶屋の大道芸はちょっと無理ですね。

東京新聞のこちら特報部はハウス加賀谷君の話

加賀谷君は好きな人。江頭君や坂田さんのような芸風が

好きなので、加賀谷君のことは折に触れ考えていました。

たまった夕刊見ていたら、うつ病についての記事があり、

次に千夜千冊に行ったらうつ病の本を紹介していました。

うつ病が少し社会問題になり始めているのでしょうか?

私も若いころは、幻聴など良く聞こえていましたが、どうでも

いいやと開き直ったら、無くなっていった。まあ、私のはその

程度の物だったんでしょう。なるようにしかならない。自分を

捨てると少し楽になります。捨てきれはしないですけど。

今日は楽しみにしていた、「Love India 2013」の日。

あいにくの雨ですが、カレー三昧の午後です。

しかし、生憎のカレー日和です。

スロットルを開ける

2013 年 10 月 18 日

長野県飯山は友人が住んでいたのでよく通ったところです。

もう25年ぐらい前、戸狩温泉スキー場でオフロードバイクのエンデューロ

レースがありました。スキー場で耐久レースと云うのは、なかなか企画が

立てられない事情があります。周回コースを作ってそこを何百台と云う

オフロードバイクが周回を重ねます。前後ろのタイヤには高さ2cmぐらいの

四角のブロックが一杯ついているので、直線はそれほどでもないのですが

コーナーやカーブでは地面を耕すように、どんどん掘られていきます。

なだらかな斜面に無残なまでの穴ぼこや轍が出来てしまうので、後の補修が

大変なのです。それでも、そのような曰く付の企画に乗るのは、それなりの

事情があるのだと思います。さっきたまたま、とがりという漢字を調べるために

検索したら何と今年の8月に破産したみたいです。さて話を戻します。

夏場の客のこないスキー場に客を呼び込むためにエンデューロレースの

企画屋の話に乗ったスキー場。見通しの良いなだらかな大地をフルスロットルで

かっとぶことが出来ると考えた私たち参加者。全国からツワモノ共が集まった

のです。コースはヒルクライムが有ったり、直角の崖を真っ逆さまに落ちたりと

スリル満点のコースでしたが、我々はまだその時点では、下見もしておらず、

どのような地獄が待ち構えているのか、知る由もありませんでした。一周4・5

キロ、15分か20分で周回できるコースだったと思います。相棒は矢澤さん。

曜君の父ちゃんです。バイクは2台持って行っておりました。YAMAHA

DT 200。水冷2サイクル。開会式から雨が降り始め、レーススタート直後から

かなり激しい雨に変わっていきました。どちらが先にスタートをしたのか定かでは

ありませんが、私が頂上付近まで登って下りに差し掛かった時には、そこらじゅう

泥だらけの7人の侍さながらでした。泥の中をスタックしているもの続出。

2サイクルエンジンは、柔らかいタッチのアクセルワークが難しくて、暴れ馬の

ようにいきり立つバイクにてこずります。結局このとき、矢澤さんの新品のDTは

エンジン焼き付いてスクラップになりました。  2メートルぐらい落ちる崖から

70度、60度、30度となだらかになる急坂には、無残にも打ち果て、車体を

起こそうともがき苦しむ、先行者が幾重にも重なります。ワニが待ち構える大河に

飛び込んでいくヌーの大群の様な私たち。意を決してアクセルを開けて落ちて

いくけど、怖がって中途半端にしか開けられないバイクは、ぬかるみにハンドル

を取られてコントロールできず、倒れ落ちていきます。

無意識に記憶のままにこんな話を書きなぐってきて、はたと気が付いたのですが、

少し非常識な感じもありますね。結論を急ぎます。

昨日、会社を辞めて独立するという業者の人の慰労会というか、相談に乗った

のです。意に沿わないやめ方で憤まんやるかたないという話を聞いていて、

なんとなく、戸狩のレースの話をしたのです。人生、何かを始めるとき、坂を駆け

上がるとき、誰でもアクセルはオンです。場合によってはフルスロットルです。

しかし、下り坂に差し掛かると、アクセルは開けられない。怖いですし、少し

でも今の位置にとどまっていたいという気持ちからどうしても開けずらい。

しかしアクセルはスピードの強弱だけではありません。進行方向をコントロール

すると云う事と、気持ちを前向きに思う方向に持っていくというのがアクセル

です。崖っぷちから真っ逆さまに落ちていくときでも、アクセルはオンです。

少しぐらいはコントロールできるし、スロットルを開ける勇気を持っている以上

負けではない。 「男はつらいよ」 だけど、終わりはないのです。

門出の激励のつもりだったのに、真っ逆さまにアクセルオンって励ましている

のか?引導渡しているのか?少し微妙な話になったけど、勇気が出たと云って

くれたので良かったです。

写真集 アンダーカバー風

2013 年 10 月 17 日

本日は、山谷さんの写真集の完成版を届けに来てくれました。

マーク・ジェイコブスやビームスのショップにおいて貰っているようです。

中はモノクロ、パンクな人たちが写っています。本を本屋ではなく、

好きなブランドショップや雑貨屋に置いて貰ってファッションとして

楽しんだり、イメージの相乗効果を狙ったりしても良いと思います。

川久保玲さんのところにも行くって云っていました。頼もしいですね。

張りぼての王様

2013 年 10 月 16 日

今の日本チームは前回ワールドカップの亡霊です。

もう盛りが過ぎて終わってしまっているのに勘違いしています。

全部若手に入れ替えて、今度のワールドカップを勉強してもらうという

事で良いと思います。私は日本が勝つところを見たいわけではない。

より困難な高みに向かってもがき続ける精神の躍動を見たいのです。

驚異的な動きをする肉体の蠢動を目の当たりにしたいのです。

本田君が一番厄介ですね。彼が120%のパフォーマンスを発揮すれば

しっかり点を取れる。しかししっかり抜くことが出来ていなくて、的確な

パスも出せていない。周りのフォローも無くて、知らんぷり。意外と嫌われ

ているんじゃ無いでしょうか?前田のPK取ったりするしね。そんなごちゃ

ごちゃのチームの心理状態を忖度しながら試合見てても面白くもなんとも

ないです。ここまで、本田君を裸の王様にしたのは誰でしょうか?

昨日は、前半だけ見て寝てしまいました。

朝早く目が覚めると本や写真集を眺めながら、夜明けを待ちます。

今朝は土門拳の本を読んでました。原爆投下の12年後、広島に行って

あの「ヒロシマ」を撮っています。ずっと体調不良。髪の毛が抜けて、

ずっと下痢していたようです。  12年後の昭和32年の事です。

今年初めて広島に行きました。山口の光で育った私は、広島の話は

ずっと聞いて育ちました。川の中の惨状など、今でも思い出すと身震いが

おきます。意を決して行った原爆ドーム、原爆資料館。でもあまりいい印象は、

ありませんでした。政治的な思惑を含んだ外国からの訪問者。又は、支配層。

刺激的な毒をどんどん中和した展示物。抜け殻しかないのです。

それらの微妙なところを文章にするのは厄介だなと考えていました。ただ、

街中では恐ろしいほどたくさんの具合の悪そうな人を見かけました。夏だという

のにマスクをしている人が何人もいる。  杖を突いてよろよろ歩く人。 お互い

支えあい、もたれ掛るようにしてまでしてデパートに買い物に来ている老夫婦。

多分向かうのは贈答品売場なのでしょうか。市電の中のそこかしこにケロイドの

肌がありました。こんな風だなんて思いもしなかった。 もうすっかり終わって

しまっている話だと思っていたのです。 その日は、8月16日の送り火の日。

出かけなければならない人がいるのだと思いました。原爆ドームだけ見てても

何もわからない。 あれは裸のドーム様です。

岩波と壇蜜

2013 年 10 月 15 日

行きつけの美容室で髪を切ってもらいながら雑誌を読んでると

料理の本に壇蜜が出てて檀太郎さんと壇流クッキングをやっていました。

料理もするんだねと聞くと「マジンガーゼットの会社に自分で企画売り込ん

だりしているみたいですよ」とのこと。ふーむなるほど、ただの肉爆弾じゃ無い

ようです。なぜか、しゃべりが得意じゃないのに露出が止まらない。それなりの

頭使った戦略があるみたいですね。新宿高島屋の館内放送も録音している

らしいし、ラジオも壇蜜の耳蜜をやっているみたいだし、全部自分で企画して

売り込んでいるようなのです。新しいタイプのタレントだと思います。テレビで

初めて見たとき、自分の死体を見せるように開き直っていた。周りの女性の繕い

とは次元が違うさらけ出し、さすがに元葬儀屋だと思いました。毎日毎日、人が

死んでいくのをずっと見ていると覚悟の程が違って来るんだと思います。

メメント・モリですね。周りの女性タレントが全員怒っていた。それは「ルール違

反じゃないのか?」「お茶の間にそこまで出すのか?」といった怒りの思念が

スタジオ中に渦巻いていた。でも彼女はその重圧にじっと耐えていた。多分、

男たちはその腹の括り方に一発でやられちゃったんだろうと思います。

死に至るほどの生の称揚。 菩薩ですね

少し前に岩波書店の新入社員の応募条件が新聞に載っていて、そこには、

岩波から本を出版している著者の縁故者か紹介状を添えて応募してください。

とありました。岩波もテレビ局や広告代理店みたいなことをこんな新聞で堂々

と書いて募集するんだと少し、憤っておったんです。しかしそのあと、よくよく

人から聞いた話では、縁故者が血縁である必要などさらさらなく、まず、作家の

人を口説き落として紹介状を書いて貰えと云う事のようでした。編集の仕事は、

作家さんと話すところから始まります。それを入社試験の課題とするわけです

から即戦力になるかならないか一目瞭然です。自分の売り方、人の心の動か

し方。そこは、学歴などというものなど何一つ役に立たない、人と人との心の

結び方が試されるところです。壇蜜、岩波。新しい時代の泳ぎ方だと思います。

横浜 赤レンガ倉庫で「横浜オクトーバーフェスト2013」

友人たちと誘い合わせて久々の会食。オクトーバーフェストは

ドイツのビール祭り。しかし、プロテスタントの国の料理はあまり

美味しくない。でもだからこそ、カトリックの国に比べて勤勉で

発展することが出来るのでしょう。

しかし、ここでも何から何まで高すぎると文句たらたら。

まあ、なんです、ケチな人間は人生楽しめないというのはほんとです。

でも残すことが、出来ると云うのも確かです。

早々に切り上げて音と机以外は何でも食べる中華街へ。

海員閣で牛バラ肉を頬張りながら、壇蜜に企画売り込んで、

売り上げの20%よこせというのはアリだよなと妄想する私なのです。

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