ハイデルベルク 古本

2016 年 6 月 7 日

ハイデルベルクの古書店で見つけたイェンス・レーンの本。

「Das neue bestiarium」 新ドイツ文学動物寓話集 1960年ごろの物。

最初の限定自費出版もの 242/500 25ユーロ 活版印刷 袋綴じ並製本

レジで親父と美人店員に親指立てられて褒められる。これはサイン付きだぞ、だって。

下はかみさんが見つけたビールの本。5ユーロ。(600円)

瓶ビールに見えますが、ちゃんとした本です。ツアーのみんなに見せたら

「面白い物見つけましたね」と褒められる。お土産にするつもりだったのにかみさん、

俄然惜しくなったのか、「これは私のよ」と云い始める。

これが悪夢の出国審査につながるとも知らないで。

drupa会場のデュッセルドルフでは、6月2日にテロ未遂がありました。

帰国日の6月4日にも駅でテロかなんかあったみたいです。

駅が封鎖されたそうですので。日本人がらみのテロ関係は報道されないので

よく分かりません。それで当然、出国審査は厳しい訳です。

ワイシャツの縫い目を手で触られます。大きなアフリカ系の人に抱きしめられるように

体中をチェックされます。ズボンの中に少し指を入れられてベルトの中の縫い目を

丁寧になぞり、私は無事放免となりました。進行方向にはライフルの引き金に指を掛けた

ポリスがじっと私を見ています。するとそこへ、違うレーンで手荷物検査を受けていた

かみさんが大きな声で呼んできました。何か引っかかったようです。紙袋の一つを

乱暴にあけられています。そこで出てきたのがあの「ビールの本」でした。

X線検査チェックの係官にビールの本を振りかざして「しっかり見ろよ」とかなんとか

云っています。でも一瞬の緊張から解けたみんなの顔はしっかり笑っていて、

またまた、みんなに親指立てられて、「グッド」などと云われてドイツを後にしたのでした。

ケルン 2日目

2016 年 5 月 31 日

爪先立ちのシッコは、小学生以来。

ジプシーが普通に入ってきて店員さんも普通に楽しんでいる。

7時間の時差で夜中の1時半に目が覚めました。

ガイドの人に、夜暗いうちは1人で外に出ないよ〜にと言われました。

去年の大晦日の夜にあったニューイヤーカウントダウンは、まさにこの辺での出来事。

ドイツではジャガイモとキャベツとソウセージ、後はビール。ただもうひたすら毎日これを

繰り返すそうです。夜の食事は火を使いません。パンかチーズ、またはクラッカーか

チーズ。そしてビールかワイン。昼は少し豪勢に豚肉を食べたりしますが、大体同じもの。

食べることに関しては節制しているようです。こんなに質素なんだからほとんどプロテス

タントかなと思ったら、カトリックも丁度同じ数だけいるそうで、ドイツのカトリックはフランス

イタリアに比べたら少し損しているなと思います。食べることにさほど興味ないようですが、

それでは仕事はどうかと云ったら、これも見事に5時になったら店閉めますね。バスの

運転手も時間になったら、「もうこれ以上働けない!」と文句言いますね。渋滞で予定より

時間がかかってしまって、ツアーガイドさんと言い合っていました。こんなに労働者の権利

強くて労働時間が短くて、世界で一番強い。身体大きくて意志が強くて能力が高い。

ドイツと戦争したら特攻隊でしか勝てないです。だけど自分が死んじゃったら勝ったことに

ならない。まぁ、自分では無い人が死ぬんだからどうでも良いのでしょうが。日独同盟

だけは結んでおいた良いでしょう。

ドイツ ケルン

2016 年 5 月 31 日

デュセッルドルフ到着。ケルン駅前ホテルマルティンに投宿しています。

近所のスーパーで商品をチェック。日本より少し安いです。

もっともドイツのスーパーに並んでいる商品は成城石井や明治屋

ガーデンと云った店と同じ種類のものが多いので安く感じるのかもしれません。

チーズ、ハム、ソウセージ、パン、クラッカー、ワイン。なんかおしゃれです。

EUは移民が多いせいか外人でもすごく分かりやすく対応してくれます。

大体その人たちがみんな移民です。凄く親切ですね。

ケルン大聖堂 朝6時に来ました。通勤前の人たちが次々にお祈りに訪れます。

ドイツの人たちが背が高いと云ってここまで天井高くしなくてもと思いますが、

圧倒的な祈りの重力を感じます。

PUR製本 本格稼働開始

2016 年 5 月 28 日

3か月ほど試運転、試験製本を重ねてまいりました、PUR製本システムが

本格稼働を始めます。強いけど柔らかい糊で並製本の無線綴じをしっかり

固めます。背糊が柔らかいのでノドまでしっかり開きます。

オンデマンド製本に最適です。上製本もフォローバックで仕上げるとかがり本の

ように開きます。金額も吃驚するような安さで提供いたします。

たくさんのご用命お待ちしております。

DUSSELDORF 2016 DRUPA

2016 年 5 月 27 日

今年の春先からティモシー・スナイダ―の「ブラッドランド」を読んでいました。

ヒトラーとスターリンが行った大量虐殺の事実を克明に描いた本です。

ヒトラーとスターリンは、ウクライナ、ベラルーシ、ポーランドに跨った一帯で

1400万人もの非戦闘員を殺害しました。スターリンはウクライナの農民から

種もみまでのすべての作物を取り上げて一冬で300万人もの餓死者を出して

います。ナチスの軍隊もやはり農民から食べ物を取り上げたり、移住の名目で

市民を集めて金目のものを取り上げて、崖の淵に立たせて銃殺しています。

そのような、この辺一帯で行われた大量虐殺の実態を丹念に暴き出したものです。

カチンの森やスターリンの粛清等微々たるものです。レニングラードの北のほうで

捕えたソ連兵を原っぱの鉄条網の囲いを中に押し込めて捕虜収容所と云いながら

食料を与えないで餓死させる。冬の話です。

来週ドイツで印刷機材展があります。ちょっと見てきます。

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