「Long For」山口一郎写真展

2017 年 7 月 21 日

今日から中野ギャラリー街道で尾仲さんの写真展が始まります。

上の写真は尾仲さんの写真かなと見間違うほど尾仲さん風です。

でも、山口さんのです。尾仲さんが写した場所と同じところに行って

撮ってきた写真です。同じカメラで同じフィルム、同じ印画紙、

そして同じ場所。アングルは違います。方向も違います。

「long for」憧れる。慕う。尾仲さんへのオマージュです。印刷屋も

尾仲さんと同じイニュニックで。出来たら中野ギャッリー街道で写真展

すれば良かったのですが・・・・・・・。

写真集は、制作中。解説文はタカザワケンジさん。

布クロスは背高あわだちそうと同じ、ヤマブキ色。

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ルーニー・247ファインアーツ

2017.8.1(火)~8.6(日) 12:00~19:00

(最終日16:00)

東京都中央区日本橋小伝馬町17-9 さとうビル4F

TEL:03-6661-2276

www.roonee.jp

JR総武線 馬喰町駅下車(2番出口)徒歩3分

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身体の王様

2017 年 7 月 21 日

ネットによって育てられてきたグローバリズムの真逆にあるのは

ナショナリズムでは無く「身体」です。印刷屋と云うのは言語が

規定されて地域もある程度限定されるので、ナショナルなメディア

です。東京の片隅でガッチャン、ガッチャン、タコ社長宜しく、

印刷業に励んでいた軽オフ屋が、ホームページ作ってネットで

印刷物を受注するようになって11年。いろんな人たちと繋がって

支えられ、どんな物でも応えられる様になって大きくなってきたけど、

私と云う人間が大きくなったかと云うと私の感性は昔の儘なのです。

赤面症で引っ込み思案の私が遠い見ず知らずの人達と様々な事を

喋るのは、とっても緊張する経験でした。だってそれまで、黙って印刷機と

ただ向き合ってきた人生なんですから。去年にぎっくり腰をやって、整体の

高田さんに腰を治して貰って、他の所を見てもらうと背中と首が石のように

硬いわよと云われたのでした。身体の今は、来し方の履歴書だそうです。

多分、いつも緊張して背中に力が入っている状態で全てと向き合っている

のでしょう?それから毎週通うようになりました。ウー、ウー、ヒィー、ヒィー、

云いながら通っていると心も解れてくるのですね。自分の身体と云う他人に

心が説得されている感じ。もう少しで一体化しそうです。

尾仲浩二写真展 夏をあつめて

2017 年 7 月 19 日

2017 7.21(金)~7.23(日) 7.28(金)~7.30(日)

時間:13:00~19:00

中野区中野 ギャラリー街道 金・土・日のみ開催

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6月の初めにアルルの写真展について知りたくて尾仲さんにメール出したら、

今、千葉の海岸にいます。と返事がきました。「やばい、仕事中だ!」と

思いながら、海撮っているのかなと思いました。上の写真は休日みたいだし、

明らかにもう最近のものですね。夏の写真を撮るために6月から歩き続けて

いるのですね。尾仲さんの写真には、いつも古い時間と新しい時間が同居して

います。それを画で判りやすく切り取るから、国境を越えるんだと思います。

結婚 末井昭

2017 年 7 月 11 日

この前、自分と結婚する人がいるというニュースが有りましたね。

この前の「自殺」から今度は、「結婚」 その前に奥さんの「たまきはる」

を読んでいました。先日、久しぶりに友人の子ども同士の結婚式に出ました。

兄妹ではありませんよ。友人達のそれぞれの子どもたちです。

葬式が続く年代と云うのが有りますが、結婚式が集中する年代と云うのも

あるのでしょうね?赤ちゃんの時から可愛がってきた子供同士の結婚で、

本心ではあまり気が進まなかったのですが、挨拶しました。何故か?

私も含めてですが遊ぶことが大好きなグループだったし、趣味にも

全力投球の仲間たちの子ども同士だったからです。男の子の方は、

頭良くて奨学金も免除になりました。良く勉強したり、良く遊ぶ、楽しい

時間を過ごすというのはとてもナルシスティックでエゴイスティックな

行いです。自分中心にモノを考える性向が出来易い。楽しむことに

長けた人格は、耐える事を得意とはしないです。それで「結婚して

自分を幸せにして貰えると思うのだったら、結婚なんかしない方が良いよ。」

などと云いました。結婚と云うのは好きになった人を幸せにしてあげる

ためにするモノです。長い人生、つらい時や苦しいときにこそ本性が

出るものです。でもその時こそ、初めの決意が生きてきます。

挨拶が終わって席に戻ってくるとかみさんが満面の笑みで私を出迎える。

そこがほんとに、ヤレヤレなところで「私を幸せにしようなんてこれっぽっちも

考えていない笑顔なのです。」まあ、女とはそういうものです。

末井さんもそんな感想です。米研いで、味噌汁作って、洗濯物を畳む。

結婚生活の幸せとは日常のルーティンの繰り返しの中に密かに隠れて

いるもので、愛だの金だの贅沢と云うものの中には有りません。

特に欲求に対する便利が最高レベルで生活を取り巻いている今は、私たち

自身が欲望そのものになってしまっています。そこは、常に意識していないと

どんどん、自我と欲望だけの怪物になってしまいます。

末井さんはキリスト教の他者に対する愛を基本に考えておられます。

仏教は、すべての欲望を否定するところに教義の基本が有ります。

全国遊廓案内

2017 年 7 月 7 日

85年前、昭和の初めの全国遊廓案内。全国250カ所の遊廓の場所と玉代

娼妓の出身県など詳しく載っています。昭和のノスタルジックな裏町、場末の

盛り場、繁華街。赤線廃止から60年は、まだギリギリ人と家屋が残る分岐点。

尾仲浩二さんの様な写真撮るための場所の案内図になるなと思って買いました。

昭和5年の日本て言ったら、台湾、朝鮮、関東州も入って大日本帝国。関東州は

知りませんでした。遼東半島全部、旅順や大連が有るところ。満州国は別の

国家なので日本とは言いません。線香代と云うのも微妙です。遊ぶ時間を

線香で計っていたようで、花代は娼妓に線香代は置屋に払う代金か?

イニュニックに一番近い所では、板橋宿で置屋が集まっていたところが

下板橋あたり。昔山手線は板橋駅と云うのが有ったそうですが、いつの間にか

仲間外れの埼京線落ち。(ごめんね、ごめんね!)下板橋はイニュニック創業の地

なので大体の雰囲気判るのですが、それらしいところ皆目判断付きません。

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