ガラパゴスシュール

2018 年 3 月 28 日

昨日はサッカー見るつもりだったのですが、食事が終わって

待っている間に目を瞑ったらあっという間に寝てしまい、次に

起きたのは、1時でした。今朝会社の人に訊いたら相変わらずの

人たちが相変わらずの展開で相変わらずの解説でこんな事だったら

伝統芸能になるまでこのままのメンバーでやって欲しいと云う笑い

話で今日も営業開始です。笑点みたいになったらそれはそれで

一芸です。鎖国と世襲と云うのが日本の文化です。先日の中国人

セレブの本に対して少しシニカルな感想を云いましたが、実は日本の

ガラパゴス感も多分に感じていました。英語英語と云いながら全然

本気じゃない文科省。言語と云うのも国境の壁になります。日本の

政策見ていたら本気でグローバルな人間を育てようとしていない。

閉ざされた空間で聞き分けの良い日本人を作る事にただ腐心している。

17歳ぐらいまで世界を相手にそこそこ行けてるけど18歳過ぎてからの

育成が全然なされていないという現実を解っていながら、何も変えようと

しないサッカー環境。いやもっと前の段階で大きく育つ芽を殺いでしまって

居るのかもしれません。正確に蹴れない、正確に留めれない、90分全力で

走れない、判っているけど練習は嫌い。喜劇ですね。日本の他のスポーツ

では世界と互角に戦えているけど、事サッカーに関しては技術のレベルが

低いという事を誰も指摘しない。これは、ブニュエルの「皆殺しの天使」です。

私が見るに練習していたら下手なのがばれる、それが怖いのではないかと

思います。そういった意味では中村俊輔はとても偉い、何故トルシエは

嫌ったのかが理解が出来ないのですが、一人で球蹴るという事とチームで

戦うという事は全く別物ですからね。ガラパゴスと云うかなんと云うか、昨日

ある情報を耳にしました。東京のおばあちゃんグループが東京オリンピック

に向けて盆踊りの練習を今からしているそうです。シュールですね。


日本人は知らない中国セレブ消費

2018 年 3 月 26 日


著者は、日本と中国を行ったり来たりしながら中国人の日本旅行を

企画しながら、中国人向けの旅行雑誌を出版している女性です。

基本的には、どちらもが上手く行ってくれれば良いというスタンスです。

先日の土曜日に姪家族が上京してきたので上野の桜を案内しました。

そのあと、原宿に行きました。ほとんど外人ばかりでした。中国人の爆

買いや日本観光の話が先行していますが、世界中から日本に来ている。

何が起こっているのか?日本は世界中から観光客集めています。

ゴーカートに外人のせて隊列組んで街中を走り回らせていますが、

日本人やアジア人は乗せて貰えないようです。第一あんな企画、

日本人が許可求めても、警察は絶対OK出さなかったと思います。

「日本人は知らない世界中流消費」ですよ。オール日本で日本売り

体制驀進中ですね。中国セレブ消費でも書いているのが、日本の物は

とても安い。質が高くて清潔でどこでも金額が同じで、ボラレル事が無い。

このボラレル事が無いと云うのがとても重要かもしれません。WEBとグロー

バリズムは国境の壁を凄く低くしました。金額も全てオープンにしたら、

全部集まるようになってしまいました。エマニュエルドットが関東近県

3000万都市が綺麗すぎてこれでは新しい文化が生まれないし、生命の

萌芽も育ちにくいと云いますが、事、外国観光客に関しては、クリーンで

オープンであることが功を奏しているようです。

中国セレブ消費って、拝金消費小学校に入学してきた新入生と云う

感想しか無かったのですが、スマホだけで世界を認識している現況が

5年後にどうなるかと考えたら、割と面白い展開が望めます。いきなり

金を持ってしまったけど、生活の細部は貧相です。50年前の日本人の

団体旅行を見ているようです。我々は50年掛けて生活の細部を作り上げて

来た。買い物も時間も経験もすべてはその質です。あらゆるものが要らないと

云う質も有ります。そういった意味では日本人もヨーロッパの中心地には

敵わない。これからの中国は芸術と文化、新たな歴史と云う方面にお金を

注ぎ込むようになると思います。印刷と云うモノで中国に太刀打ちできない

と云う考えがずっとありましたが、今のスマホ世界がもう少し続けば、印刷技術の

輸出と云うモノもありうるなと云うのが、今回の感想です。

平野愛 写真展「moving days」

2018 年 3 月 24 日


京都の誠光社さんで出版記念展示が行われています。

店主の堀部さんが大量に買い取りして下さったようです。

絶好調な売れ行き。4月1日から誠光社オンラインショップで

販売開始。先ほどデザイナーの納谷さんからもメールを頂いて

広島のリーダン・ディートさんでも巡回販売が決まりました。

何よりうれしいのが多くの写真家の方がたが刷りを絶賛されて

いたという事。モンテルキアとモンテシオンとアドニスラフの

三つで本紙校正をしました。平野さんと納谷さんは、モンテ

シオンで行きたいと云うお話でした。私の中ではモンテルキアで

決まりでした。何回かデザイナーさんと話すうちに画像の持って

行き方に不安がおありの用だったので、強引にモンテルキアを

薦めました。「モンテシオンは中質紙で半年後に雑誌みたいに

色褪せますよ」と云う言葉が決定的だったかも知れません。

画像は少し明るめに作ってもらいました。印刷段階で濃度あげて

印刷するためです。そうすると印刷が締まります。私にとって重要だと

思っているのがカメラと被写体の間にある空気です。引っ越し前の

古い住居の方は、堆積した時間の空気感を出したい。引っ越し先の

新しい方は、まだ何もない透明な空気感が欲しい。

今回の「moving days」は、引っ越し前の写真が多かったの上手く

嵌ったなと思いました。色んな引っ越しがあります。生活が豊かに

なって行く希望に満ちている場合と不本意な形でのライフスタイルを

変えざる負えない場合。希望も失意も両方あるのがムービング。

しかし、どんな動きでも、動く前の時間はかけがえのない大切な

自分だけの人生。そこに写りこんで居るのはその人の歴史その

ものです。歴史の堆積をリセットして新しい時間を紡いでいく事、

喜びも悲しみも全て同列に写し込んだ「moving days」

今まで在ったようで無かった写真集です。


「sleeping cat」尾仲浩二写真展

2018 年 3 月 23 日


ギャラリー街道で明日から私の写真展「sleeping cat」がはじまります!

同名の写真集も本日届きました、可愛いサイズながら128ぺージの

ボリューム展示会場も写真集に合わせて、貧乏アパートのような

ディスプレイにしてみました。中野駅前の桜並木も今週末くらいから

見頃になりそうです。どうぞ花見がてら街道にお立寄りください。

僕は会期中毎日在廊します。

sleeping catいくつもの旅の途中、街の片隅で出会ってしまった

ガラクタのような、けれど愛おしいあれこれ。見捨てていけずに

フィルムに収めて持ち帰り、暗室の棚にある小箱に溜め込んで

いました。駅、食堂、酒場、旅館、ウインドウ、次にこの街に来た

ときにはもう会えないだろうと思うから。この小箱をきっと悦んで

くれる人がいるはずです、僕にとっては宝ものなのですから。

尾仲浩二

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2018年3月23日(金)~4月1日(日)

土・日:13:00~19:00

月・木・金:17:00〜20:00 ※火・水 休み

ギャラリー街道 https://kaidobooks.jimdo.com/

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新刊「sleeping cat」発行 SUPER LABOハードカバー128ページ:4300円

ミニプリント付きスリップケース特装版(限定1部×128種類):25000円


25日、日曜日の午後、写真展、花見、宴会で決まりですね。

マチダヤで酒とワイン買って、全員集合。

絶景本棚とトコヤロード

2018 年 3 月 20 日

昨日の東京新聞の文芸ランキングに「絶景本棚」第三位 これは文芸

じゃないですけど、まっ固い事は云いますまい。

今日発売の週刊朝日にも「トコヤロード」の林朋彦さんのインタビュー

記事が載るようです。写真展は4月1日から。日本橋小伝馬町の

アイアイエーギャラリーで。絶景本棚はずっと刷っているのですが、

トコヤロードはまだ増刷掛からないですね。早く刷りたい!

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