未明02
2018 年 4 月 23 日詩と写真とアートのアンソロジー叢書。
カバーは、グリーンランドの画家ポレッタ・シリス--フーさん。
A5判変形/500ページ/フランス装/フォローバック/2700円+税
4月25日刊行
詩と写真とアートのアンソロジー叢書。
カバーは、グリーンランドの画家ポレッタ・シリス--フーさん。
A5判変形/500ページ/フランス装/フォローバック/2700円+税
4月25日刊行
青森の倉石牛は、もうすっかりブランド化されていて、美味しい肉と
して評価が高いモノになっていますがここまでの道のりはそれなりに
大変なご苦労が在ったとの事。安いアメリカ牛の輸入、狂牛病、霜降
信仰、初めの奥さんの事故死、2番目の奥さんの病死、3番目の奥さん
の離別。自宅を火事で焼失。最後は笑うしかないぐらいの底抜け感。
ほんとにいろんな人生がありますね。でも立派に事業を継続されています。
今沼沢さんが気にされているのが、輸入牛のモネンシンと云う抗生物質
の投与や肥育ホルモンを使用しての成長促進。成長ホルモンは魚の
養殖でも使用されています。異常な初潮年齢の低下と男性の女性化
など問題は表れ始めています。近年LGBTの性差別を失くす社会運動が
大きく取りあげられるようになりました。全人口に占めるLGBTの人達の
割合は約8%と云われています。グレーな部分を含めるともっと増えます。
男女の性差そのものが大体曖昧さを含んでいます。ここの部分に肥育
ホルモンが係わっている事は無いのでしょうか?性差の曖昧さが悪だ
とは思いませんが、自然物では無い化学物質での身体変化は、大きな
問題を含むと思います。
五條市の坂本姉妹が育てる白鳳卵。父の病死。母の闘病。
語るも涙の奮闘記。「がんばれ~!」なのです。編集長も
云っているけど「覚悟」なのです。会社員や、サラリーマン家庭と
決定的に違うのは、生まれた時から親の覚悟を肌身に感じながら
育つという事。それは、どんな小さな商いでも自分一人で全て
引き受けるという覚悟。自然を相手にするというのは、本当に
尊敬に値します。
今回は、米水津のイワシの丸干し「黄金いわし」魚は大きいモノより
小さい方が断然美味しいのですが、都会の人は、マグロやぶりや
サーモン等ばかりに目が行きがちです。頭と内臓も含めて丸ごと
食べる方がうま味成分も多くて圧倒的に美味しいのです。瀬戸内育ちで
究極の腹ペコ野郎だった私が云うんだから間違いないです。
食べる通信を読んでいて食べ物の事を知るのも楽しいですが、やはり
地域の事や家族の物語を聴くのはとても面白い。海に近い所で育つ
人間は、世界に出て行くのは割と平気、一か八かの度胸は付きやすい。
奥さんが良い顔しているので、この家は大きくなりますね。
昨日から銀座松屋で「ウォーリーをさがせ展」が始まっています。
記事の中に鈴木のりたけさんの写真が在ったのですが、イラスト
レーターののりたけさんと勘違いしちゃって「あれれ、しゅっと
しちゃって随分あか抜けたなと思いながら読んでいたら別の「のり
たけさん」でした。いつも名前だけでメールのやり取りをしている
せいで名字忘れていました。のりたけデザインとウォーリーのコンセプ
トは割と似ています。表現は真逆ですが。全体の中からたった一人の自
分を探し出して云いながら全体の中に溶け込みたいという欲求、同じ顔
の没個性から全体性への回帰。個人が全体に収斂しながらそこを通過し
てもう一段階上の個人へ。40年前テクノが流行ってクラフトワークや
Y・M・Oが出てきたときもコンピュータが出始めた時でした。また今、
AIの潮流が全体性への志向を強めた時、このような問題提起が行われ
ます。かけがえのない自分とめんどくさい自分との間でずっと揺れ動
いている私たちがいます。
素敵な「のりたけウォーリー」「ウォーリー展」でどうぞ。