ふくおか食べる通信 ぬか炊き

2019 年 1 月 25 日

去年梶原編集長が次回の食べる通信は、ぬか炊きだと教えて頂いた時から

少し興奮している私がおりました。「ぬか炊き」殆んどの方は知らないと

思います。文字通りぬか漬けのぬかで炊くのです。青魚を醤油と砂糖みり

んで炊くのですが、仕上げ前にぬかを入れて炊きます。魚にぬかの味が着

く訳ではありません。ぬかに醤油と砂糖みりんと魚のだしが着くのです。

そのだしが染み込んだぬかと魚を一緒に口中に投入してすかさず白い熱々

のご飯を頬張ります。世界で一番美味い食事がこれです。魚が無くなって

もぬかだけでもう一膳食べれます。生まれて初めて食べた時は、ご飯が無

くなって、皿に残ったぬかを舐めて、頭叩かれていましたから。一応、小

笠原流の作法の厳しい家でしたがそんな事をきれいさっぱり忘れさせてし

まう味なのです。小倉の伝統料理です。明日は、作ってみようかな思いま

す。おばあちゃんを思い出しながら。

JOSEF SUDEK

2019 年 1 月 24 日


たまたま、本屋さんで見つけてしまい、買ってしまいました。

グラビア印刷が綺麗です。世界は、人生は、社会は、女性は、

人間は美しい。第一次世界大戦に従軍して負傷して片腕を失く

してしまった。その代わりに世界をかけがえの無い物として感

じる心を手に入れました。

兵庫食べる通信 リンゴ

2019 年 1 月 24 日

青森と長野で全国の8割の収穫量を占めると云われている林檎。今回は

兵庫県のリンゴ農家さんです。少々、他の2県より温暖なため2か月ほ

ど長く樹上で育ちます。その2か月が通常のモノより高い糖度を溜めこ

みます。(18度~20度)それで尚且つ、減農薬なのです。2か月長

くて糖度が高くて減農薬。当然手間はかかりますが、健康を一番に考え

たらそこは譲れない手間ひまです。私も秋になるとリンゴが楽しみです。

王林、紅玉、ジョナゴールド、秋映、夏あかり、シナノゴールド、シナ

ノスウィート、つがる、むつ、サンふじ、陽光、昂林、シナノドルチェ。

イニュニック未明編集室の次の本は、林檎の本です。

みんなで生きていく

2019 年 1 月 22 日

魚は、獲るから育てる。一家単位の事業から組合で。店で買うから

生産者から直接買う。一人で食べるから分け合って食べる。それら

の関係性を地域で作る。地域の中でみんなで生きていく。

水俣食べる通信 レモン

2019 年 1 月 22 日

水俣の安田さんは一時期ケニアに11年間行かれていた。農大を出ている

友人たちもみんな外国に行っています。川崎の友人は、香港で車を買って

友人たちとロンドンまで行っています。小学校からの友人も1年間、イン

ドやアフガニスタンを放浪してインド人みたいな顔になって帰って来まし

た。ゆくゆくは農業に従事する事になるとおいそれと外遊は出来なくなり

ます。土地に縛られる前にその世界以外を見ておきたいと思うのは、致し

方ない事。若い頃日本人の農協観光を白い目で見ていましたが、土地に人

生を捧げると云う事がどの様な事なのか、こんな年になってから気付くん

ですね。それがまた水俣ですから。水俣だからこそ無農薬に拘るし、購買

以上の関係性を求める。命がけの土地の命がけの果物を飄々と作られてい

ます。

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