ふくおか食べる通信 海苔

2019 年 5 月 23 日

練炭火鉢で酒のつまみを焼くのはいつも私の仕事でした。

8歳ぐらいから色んなものを焼いていました。殆んど父が

飲む酒の肴。海苔、畳鰯、するめ、めざし、干し鰈、椎茸、

からすみ。松茸も2回ほど焼いたことがあります。中でも

一番うるさく言われたのが海苔の炙り方。黒が緑に変わっ

てすぐの所。炙りすぎると香りが飛んでいきます。

海苔は有明が一番で二番も三番も有明です。美味い酒が

手に入ったら火鉢に炭を熾して海苔だけ炙って飲ると云う

のが粋で綺麗なかっこよさなんですが、ついつい魚や鳥な

どをあれもこれもと室内バーベキューになってしまいます。

リバース 東北食べる通信 どんこ

2019 年 5 月 22 日

5月号の東北食べる通信は、編集長が変わり、サイズが変わり、ページ

数も増えました。紙は「b7バルキー90.5Kg」に変更。OKアドニス

ラフWからb7バルキーに変更は最後まで迷われた処ですが、女性編集長

ならではのきめ細かさと美しさをと云う事でこちらに決定。新しく生ま

れ変わった雰囲気が前面に出て船出は順調満帆。小さくなったのは本棚

に入れて保存して貰えるように、そして読み物としてのサイズ感を重視

した事。女性らしい細やかな視点と元バスケット選手を意識したスピー

ド感。ハードボイルドなタッチの文章は相当な書き手であることが窺が

えます。流石に高橋編集長に引導を渡しただけの事はあります。12ペ

ージを一気に読まさせて頂きました。成影編集長も凄いのだけどもやは

り主役の佐々木さん、この人の凄さは、漁師の世界にアスリートと経営

者の概念を持って来た事。5歳と10歳の子供が憧れて船に乗り込んで

来るのよく判ります。第一次産業をスポーツとアスリートと云う切り口

で見直すと云うのは、中々面白いのではないでしょうか?

庭とエスキースブックレット

2019 年 5 月 22 日

6月6日から始まる「庭とエスキース」と弁造さんの絵の初めての個展は

奥山さんと弁造さんの共同開催になります。荻窪の書店titleさんで6月

6日から始まります。写真のスキャンが終わりかけていて、全体のレイア

ウトデータが上がって来ました。なんと表紙の写真は、去年私がプリント

して貰った「二人の樹」です。家では姉の写真と一緒に飾っています。

いやー、嬉しいなぁ~。

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「弁造さんのエスキース展」 荻窪 Title ギャラリー

6月6日(木)~6月25日(火) 12:00~21:00

オープニングトーク6月6日(予約終了)

クロージングトーク6月25日:18:00より(予約可)
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この後、「庭とエスキース」と「ブックレット(写真集)」持って全国の

拘り書店で順次開催予定です。詳しくは奥山さんのウエブサイトにて。

http://atsushi-okuyama.com

トロントブックフェア―は完売でした。

2019 年 5 月 21 日

5月の8日位からトロントのブックフェア―行っておられた

タコシェの中山さんがお戻りになってメール頂きました。

持って行った本60冊全て完売だと云う事でした。国内でも

じわりじわり売れているようでホッと一安心。予算の3倍の仕様で

お奨めしてこれが売れなかったら面目丸つぶれなのでした。

シアトルよりの使者

2019 年 5 月 21 日

先週から長く泊りに来ていた姪家族は、15日の水曜日に帰ると云うの

でヤレヤレと思っていたら朝の、6時にそこのおばあちゃんが亡くなっ

たと急な知らせが入り、急きょ金曜日の告別式に列席する事になりまし

た。姪のパートナーは、青い目の外国人です。豊洲に一緒に行ったC君

です。生まれは、アメリカのノースカロライナ、両親は二人とも学者の

様で色々なところを転々としたようです。その中にシアトルがあります。

「どうしてスターバックスがシアトルで生まれたと思う?」と訊いたら

「シアトルには普通のコーヒーの3倍も4倍もするお金を払う客が一杯

いた」と云う答えでした。今はスターバックスはシアトルだけでは無い

ですからね。ロンドンの大学で写真を学んだと云い、アートや環境、ライ

フスタイル等、趣味が合うのか色んな事を喋りました。この1週間でなん

となく見えて来たシアトルからシンセンへの物語。

シアトルはカナダの国境近くイチローが居るシアトルマリナーズが在って

任天堂もスポンサーになった事が在る日本人にとても身近なところですね。

イチローの侍バッターボックスは、どちらかと云うと日本より向こうの方

で人気です。実は日本がシアトルを好きになる前にシアトルが先に日本を

好きになったのではないでしょうか?シアトルと云えばさっきのスターバ

ックスも有名ですがアマゾンがありビルゲイツが生まれたのもここですね。

マイクロソフトの前にアスキーの西さんと合弁会社作っている。トロンの

情報もいち早くつかんでいたでしょう。トロンは次のOSと云われています。

C君が云うにはシアトルは、所謂金が稼げる所だったようです。同時に何か

新しいものが生まれる予感に満ちた場所だったようです。理由も無くある

場所で新しいものが生まれてくる事はありません。僕はここは地政学的に

もアメリカの重要な軍港だと思っていました。日本で地味ではあるが重要

な軍港と云えば青森の三沢基地です。すぐそばに六ヶ所村がありますね。

ここ三沢基地からシアトルへは大きな海流が在るので難なく荷物を運べま

す。何の荷物でしょうか?一つは極東全域の情報。もう一つは秘密です。

私自身にも確信が持てない。電話線で盗聴できるようになったので今は廃

止されていますが「象の檻」と云う通信傍受施設が三沢と沖縄に在りまし

た。ソ連、中国、韓国、朝鮮、そして日本中から集められた情報は、一旦

三沢に集められ船でシアトルに運ばれたのだと思います。シアトルでそれ

らの情報の分析と解析が行われそのツールとしてコンピュータが発展して

いきました。解析された商売のコツも同時に手に入れる事になります。ス

ターバックスのやり方は、まんま京都人の商売です。シリコンバレーから

北、シアトルのまでの間に主なネットやパソコン関係が集まっているのは、

シアトルで学んだ人たちがその辺に一杯いるからです。しかし出来る人た

ちだけでは駄目です。労働力が必要です。シリコンバレーからシアトルま

での間に重要な一つの町があります。ごく最近買って読み始めているのが

「文化大革命50年」もうすぐ1章を終えるところなんです。文化大革命

は1966年から1976年まで吹き荒れた不良分子を粛清する政治活動

でした。不良分子と云っても共産党的不良分子と云われる人たちです。

主に豪農・地主・知識人・学者・伝統工芸職人・ブルジョワ・自由主義者

そして本当の黒社会の人達の粛清でした。この本の中では総数は書かれて

いませんが、犠牲者は4千万とも5千万とも云われています。その前の大躍

進の失敗の3千万以上の死者を足すととんでもない人数が死んだことになり

ます。その粛清を逃れるために国外に逃げたインテリや金持ちが沢山いた

と云う事が書かれています。そして1990年代の経済開放路線で多くの

知識人が帰って来たという事。ここは想像ですが渡って行ったのがサンフ

ランシスコのチャイナタウンだろうなと思ったし、働いたのが80年代の

パソコン関係やソフト関係なんだろうと思いました。まだ当時給料安かっ

たからお互いの需要が一致したのがそこです。つまりアメリカのパソコン

やウエブの基礎を作ったのは彼らだったのでは無いかと考えます。90年

代になって続々帰ってきた彼らは、家電や色んな工場を立ち上げて行った。

勿論すぐ逃げられるシンセンに。そのような存在が居なければこんな短時間

に世界の工場に成れる筈が無いです。勿論日本で得た技術を持ち帰った人た

ちもいた。背景に文化大革命が在るとは思いもよりませんでした。アイフォ

ーンを造っているのが中国であり、5Gを越えて6Gの開発に着手していると

も言われるのにはちゃんと理由が在ったのですね。量子コンピューターも実

現可能と云われています。アメリカが中国を恐れる理由がこれだと思いま

す。だけど実際の所、利益の10%以上を研究開発費に注ぎ込んでいるんで

すものね。太陽光を安い蓄電池に入れる方法を見つけたら、中国は世界最強

になるでしょう。武器はガソリンでしか動かないんだよと云う強がりも在る

でしょうがそうも行かない筈です。電磁波の戦いになる。どちらにしても分

が悪いのはアメリカでしょう。勿論日本も無関係と云うわけにはいきません。


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