活版講習
2020 年 10 月 29 日 木曜日
活版機の実地講習、2回目。組み付け、版セット、インキセット、給紙、
胴入れ、微調整、凹まし加減、1枚ずつ紙入れ。裏着き防止で1枚ずつ
紙入れるのです。パウダーでは駄目ですか?と訊くと機械が真っ白にな
ってしまうと云います。紙入れたら今度は抜かなくてはいけない。
原理はオフセットと変わらないので操作ボタンだけ覚えれば大丈夫そう。
実際に触ってみると身体は反応する。動きだしたら順番は身体が勝手に
動き出す。加減はやって見なくては判らないと云われればやはりその通り。
吃驚したのが古いインキの蓋を開けると(今回使用は東洋の金赤)硬い
インキの膜が張っているのですが、それを綺麗に剥がしてインキ壺に入
れるのです。「やめましょう、そう云うのは!」と思わず言ってしまい
ました。インキの塊はピンホールの元です。私は絶対にする事の無いや
り方。ハラハラして見ていましたが、ベタの中にピンホールは現われま
せんでした。ここがブランケットを使うか使わないかの違いですね。
何と云っても尾仲さんに活版薦めて刷っている表紙なんですから。