内臓とこころ 三木成夫
2018 年 7 月 6 日 金曜日太陽の塔が内部公開されるというニュースは、目にしていました。岡本太郎
の生命の樹は、なんとなく漠然としたイメージで生命や進化等の全体図と云
う感じで捉えていて、具体的にはっきりとどういう事なのかとは、考えが及
びませんでした。2・3週間前に世代を縦にみると200世代前は毛皮来て
マンモス追いかけていたかもなどと書いている時もはっきり言って何代遡れ
ばどうなのかと具体的に意識しなかった。「内臓とこころ」読むまで考えて
みれば当たり前すぎるこの事実にハッキリ気付かなかった。私は、30億年
前の生命の誕生までの一本の命の流れに連なっている。あらゆる生命体には
それを生んだ親がいる訳で何もない所から突然生まれた人はいないのです。
5億年前に海の中で脊椎動物が誕生し3億年前にエラ呼吸から肺呼吸に変化
しながら両生類から爬虫類に変化していった。そこから1億、2億経ってわ
れらが祖先哺乳類の登場となりますが、それぞれが別物かと云いますとそう
では無くて全部繋がっている訳です。なんと云ってもそれを産んだ親がいる
訳ですから、延々と進化し続けているのですね。命を宿した受胎後一か月後
に起きる一週間の変化は、両生類から爬虫類、哺乳類等の痕跡を見事に再現
します。凄いのはその一週間に起こる母親の相貌の変化、36日目の爬虫類
が来たときに母親のつわりが始まります。エラ呼吸から肺呼吸に変化すると
きの葛藤が母親の体内でも始まると云います。養老さんが歴史的な名著と云
うだけあります。心は内臓にあります。内臓に人間の本質が在るようです。
脳の外部化と連帯に私は内臓で抗おうとしています。次は、「海・呼吸・
古代形象」です。現在の私が進化の過程の途中経過だとしたらこの先の一
億年先もある筈です。多分頭がすごく大きくなって手足がとても細くなって
いると思います。から付き落花生の下の膨らみにか細い手足が少し出ている
感じ。それともミノムシみたいに管に繋がって樹にぶら下がっている感じ。