もうかれこれ1年半、殆んど毎週、狛江の推拿整体の先生の所に
通っています。日曜日の午前中に行っているので、殆んど旅行にも
山登りにも行けないし、土曜日に仕事したら週末は狛江詣で終わって
しまいます。最初はぎっくり腰を治しに通っていました。そのうち昔の
古傷が甦って来ました。それも治りつつありますが、いまは、身体に
ついての不思議とそれらの関係を勉強しに行っている感じです。痛い
ツボを責められながら身体の構造を訊くのがとても為になります。こんな
年になって一番根本の身体の事を勉強するなんて、今更ながら遅きに
失した感が否めません。身体の中にこころはあります。良い事も悪い事も
一番先に知るのは心臓です。こころが人の生き方の全てを決めます。
そのこころが身体にあるのです。3か月で入れ替わる60兆個の細胞の
一つ一つがこころを作っているのだと思います。大脳の細胞は200億
個ですので0.03%しかないです。そのたった0.03%の部分に一日の、
又は自分の人生の大半を委ねている。それは何処かいびつな事。
身体が整っていくと、こころが穏やかになって行きます。特別な何かを
食べたいとか、特別などこかに遊びに行きたいとか、あまり思わなくなって
来ました。食事の好みも随分変わって来ます。野菜を多く摂るようになった
かな?初めてのお客様でもあまり緊張しなくなりました。
生まれた時に完全無欠だったこころは、対人関係や社会の軋轢に
さらされることによってだんだん歪んでいきます。その歪は身体に現われます。
身体を整えることは心を整える事と云うのは、まさしくそういう事なんだなと
今更ながら知らされました。先週上野に国立博物館の人体展に行って
来ました。ずっと見ながら、これは文字通り人体で在って身体では無かった。
西洋医学は心と身体を別のものと考えるので、私が探しているものでは
ありませんでした。「いのちを呼びさますもの」医療と健康、体と心についての
深い哲学が書かれた本です。世界とも誰とも繋がらない私と云う宇宙に今
興味がつかないです。