週刊新潮 読書万巻
2017 年 12 月 21 日 木曜日週刊新潮の書籍紹介、読書万巻で大竹昭子さんがイニュニック「原民喜
童話集/別館毬」を紹介してくれました。清楚で寡黙な佇まいと装幀を誉めて
頂いたのが一番うれしい。クリスマスプレゼントにピッタリの本と云うのもとても
タイムリーです。大竹さんの本は大体読んでいて、これで大竹さんと繋がった
なとそっちの方がよっぽど嬉しいのです。先日はヤフーニュースで荻窪、
Titleの辻山さんが「原民喜童話集」を取り上げてくれていました。じわり
じわりと染み込んでくるのが原民喜の文章。そっけない、飾りも無い、
うま味も無い。砂漠を2週間彷徨い歩いた旅人が差し出された飲み物を
選ぶとき、玉露やジュースを選ぶ人は居りません。何もまざりっけの無い、
清水を選びます。民喜の文章を飲んでみてください。身体の深いところに
染み込んでいきます。