だから、ぼくは農家をスターにする

2015 年 6 月 30 日 火曜日

東北食べる通信編集長 高橋さん

「だから、ぼくは農家をスターにする」 CCCメディアハウス

創刊の直前、スタッフ全員でイニュニックまで訪ねて来てくれました。

それで、この高橋さんに惚れてしまったのです。

火傷しそうなほど熱い口説き屋です。高橋さんに乗せられて

いつの間にか私も熱い持論を展開して、それがどういう風に

火が付いたか、いつの間にか中年の親父同士熱い抱擁をして

いたのです。出会ってから1時間後の事でした。

人たらしでは引けを取らない私ですが、見事に乗せられていました。

どうぞこの本で、絆されてみてください。

TPP

2015 年 6 月 26 日 金曜日

今朝、ラジオを点けたら森本さんがすごく明るい調子で

とても良い事が起きたように「いよいよ、TPPが動き出しましたね」

と爽やかに云ったのです。TPPって良いニュースなんでしたっけ。

お国にとっては良いでしょうけど、国民にとっては厳しい前途しか

待ち受けていないモンダイヤマズミなのに、なんだか裏切られた感じです。

森本さん。

食べる通信リーグ

2015 年 6 月 25 日 木曜日

先週の6月20日に食べる通信の新規加盟説明会が花巻であって

食べる通信リーグが本格的に動き出すというお話を先週、池袋で

高橋さんたちと飲んだ時、お聞きしていたのです。花巻は良く通った

所なので、私も参加したいなと思っていたのですが、都合がつかず

行けませんでした。今日の新聞にも出ていましたが、福島の女子高生が

始めた福島食べる通信など、全国の第一次産業応援隊が名乗りを

上げ始めています。満を持して来週は私の地元兵庫食べる通信が

始まります。これからは地方の時代です。都会には仕事がなくなります。

直接食べ物を作る時代になっていきます。お金が無くなるからです。

食べながら、知りながら地方の一次産業を身近に調べる、とても素敵な

教材です。

現代の戦争

2015 年 6 月 24 日 水曜日

チョムスキーが語る戦争のからくり  平凡社

たまたま並行して読んでいるもう一冊が「日本残酷物語」で

やはり平凡社です。日曜日の新聞の書評欄に下中さんの本を

中島さんが書いてやはり平凡社から出していて、急に存在感を

出してきています。もっと平凡で凡庸なところかな思っていました。

それで、ノーム・チョムスキーさんです。昨日のうりずんの雨の

ジャン・ユンカーマンさんがチョムスキーのドキュメントを撮っていて

当代随一の戦争と謀略と宣伝工作の目利きです。マサチューセッツ工科

大学の教授にして、西側諸国のほとんどの政府とマスコミに嫌われている

ひとです。それは何故か。世界で起きている破壊工作が誰によってなされ

ているか、誰が黒幕でその途上国の誰に資金と武器を渡して混乱と殺戮が

なされているか、事細かく知っているし、いろんなところで発表している

からです。先ず、冒頭第二次世界大戦以降、5000万人から5500万人の

人たちが西側諸国の植民地主義のせいで殺されています。コンゴでは

ごく最近1000万人近い人々が殺されました。準軍事組織ミリシアによって。

バックで誰がお金を出しているのか、多国籍企業群、政府軍ハッキリ

判っていません。西側植民地主義の国々は共産主義が嫌いです。

途上国で起きそうになると、まず首謀者の暗殺を企てます。それが無理

だったら次にその国の身勝手で自分たちだけ良かったら、人を殺すのも

何とも思わないような人たちのグループにお金と武器を渡します。最近は

共産主義だけではなく、人口増加と温暖化を懸念して世界中の人間の

間引きも行っているのかもしれません。アラブのジャスミン革命は世界を

牛耳る人たちにとって、大きな事件でした。ネットによって曝された自分

たちが知りえなかった世界の現実。遠いあらゆる人々を結びつける世界

からの言葉。世界市民、地球国家の誕生を予見させる大きな兆しでしたが、

国家という枠組みがあることで裕福さを享受できるその国家の支配者にとって

とても都合が悪いことです。コンピュータ技術の飛躍的な発達によって労働

力は大幅な削減が出来ます。人間がいらない世界になろうとしているのに

逆に医療技術の発達によって、人口は増え続けています。労働力の

価値がどんどん下がって行くという中で出てきたのが派遣法だし、徴兵制に

繋がる18歳選挙権だと思います。アジア人はアジア人の中に隠せ。

日本の軍事力が必要なのではなく、この黒い髪と黄色い肌が必要なの

かもしれません。ボコハラムはナイジェリアで黒人だし、ISISはシリアで

イスラムです。オバマさんのお父さんはケニアで諜報活動をやっていた

現地の工作員だそうです。それだけではなく、父が死んだあと母親は

インドネシアの陸軍将校と結婚してインドネシアに行きます。オバマが

インドネシアにいた時は、大虐殺の時代で2・3百万人の人々が殺され

何百万もの行方不明者がいて川には死体が積みあがっていてレイプが

横行し、教室では軍人が授業をしていた時代。オバマさんは基本的に

完全なる極右の人です。でも、人が良さそうに見えますよね。

ラテンアメリカは総じて良くなっているそうです。特にキューバが素晴

らしい。キューバの医師の腕は世界最高レベルです。西側の薬などが

手に入らないので技術などで補うしかないのです。

世界中で災害があったら、キューバの医師は駆けつけます。

そして都会ではなく、一番困難な地方の一番貧しい所へ駆けつけるそうです。

その意志姿勢、チェが生きていると思いました。それが、ラテンアメリカに

繋がっています。

18歳の諸君、来年から選挙権が与えられます。選挙の前にはテレビ新聞などの

いう事をよく聞いて、その意味をちゃんと忖度して行動しなければいけません。

たとえば、去年の暮の選挙、選挙の前2週間ぐらい前から「今度の選挙は意味が

無い」という大合唱が沸き起こりました。意味が無いものに行くほど浮遊層は

暇じゃない。こういう時は、大意をくみ取って棄権するのが大人の知恵です。

沖縄うりずんの雨

2015 年 6 月 23 日 火曜日

岩波ホール ジャン・ユンカーマン監督

4月1日、アメリカ軍が沖縄本島に上陸して今日6月23日まで

ずっと梅雨で雨が降っていたのです。正確には沖縄の梅雨が

明けるのは6月のはじめなので、今の時期はもう雨は止んでるのでしょう。

あー、あの雨の中を地獄のような死闘が行われていたのです。

胸が塞がれます。雨はいろんなことを困難にし、いろんな力を

奪っていきます。あれが雨の中で行われたことだという事に思いが

至りませんでした。雨だろうと晴れだろうと地獄は地獄なんですけどね。

山西省から来た元軍人。95年に6年生の少女をレイプして殺した

犯人の一人。アメリカ軍として戦った元軍人。集団自決を生き延びた人。

山西省から送られて来た軍人は中国でやったことと同じことを沖縄でやって

しまった。様々な人々の証言を元に沖縄の70年が語られています。

殺され続けられる沖縄の心。踏みにじられる沖縄の身体。

歴史を教わってこなかった若い人たちがぜひとも見るべき日本の現実です。

土曜日の11時からの上映で見ました。少し遅れて入ったので、ジャン・

ユンカーマンさんの舞台挨拶は聞けませんでした。終わると場内から

拍手が沸き起こりました。ユンカーマンさんを意識しての拍手だったかも

しれません。判らないわけじゃない。でも何か、ムカッと来ました。私だって

そんな資格のない人間ですが、沖縄の現実の前に作品の出来ですか?

と。作品はもちろん、素晴らしいです。

ジャン・ユンカーマンさんがチョムスキーさんの映画を撮っているの知っているし

戦争の悪を世界に知らしめる戦いをずっと続けている事も知っています。

でも、なんだか思った。沖縄の心を踏みにじり続けているのは、拍手する

全共闘のじい、ばあだし、見て見ぬ振りする私なんだろうなと。

上へ