東京新聞「アートな本」

2015 年 5 月 18 日 月曜日

東京新聞日曜版の書評欄、「アートな本」で林さんの

「東海道中床屋ぞめき」が紹介されていました。

床屋さんは美容室に駆逐され、我々印刷屋と同じ衰退産業に

なろうとしていますが、ところがどっこい床屋には床屋の独特の

味わいと仕事があります。美容室は見た目をただ綺麗に美容する

だけですが、床屋は床に上がるための準備をしてくれるところです。

そういった意味で相撲取りの髪を結うのを床山と云います。

さて一般的には床とは「床上手」などと閨のことを言いますが、

広義には1段高いところでハレっぽい所の事を云います。

普段、美容室に行く私が、前回床屋に入ったのは、父の葬儀の

朝でした。ずいぶん昔に離れた故郷とはいえ、やはりどこかに

このような時は、床屋だろうと体に染みついた癖が働いたのかも

しれません。林さんとのお話でも全体的にキャバレーの様な

ディスコのミラーボールの様なキラキラした感じで行きましょうと

纏まりました。床屋の生業などを考えながら一枚一枚見ていくと

そこの主の性癖などが見えてくるようです。

上へ