夜と霧
2014 年 7 月 17 日 木曜日ヴィクトール・E・フランクル 心理学者 ナチス強制収容所の体験記
ユダヤ人、ロマ、同性愛者、社会主義者を夜中、見通しのきかない霧に
隠れてさらって来て強制収容所に収容して、道路工事などに従事させて
報酬を得ながら、働かせ、満足な食事を与えられないまま、栄養失調の中で
死んでいった人々の記録。恐怖と絶望、飢え、凍え、暴力、僅かな希望、
落胆、夢、祈り、冷酷、残虐。生き延びるための果断なる選択と決断。
基本的には死なせるための収容所。その中で生きるために人が成しうる
または成すすべのないあらゆることが記されています。
若いころ最後まで読めませんでした。
そんな凄惨な状況の中でも善意を持ち続ける人はいるし、従容とその
すべてを受け入れ「あー、良かった。」というひともいます。
生きる意味を知り精神の高みを持続できる者こそ、死そのものも自分の
モノにすることが出来るのだと思います。