映画「私の男」
2014 年 7 月 12 日 土曜日映画「私の男」 熊切監督は初めてです。
音楽、映像素晴らしいです。久々に素晴らしい日本映画を
見ました。真夏のシチュウを刑事に掛けるまでは
ぐいぐい引っ張って行かれます。でもそこからが緩い。
原作は読んでいませんが、家族、所有、依存がテーマでしょうか?
身体の関係は単にその執着を具現化しただけかもしれません。
ごみやしきは自己愛。このような精神構造の家族は割とありふれている。
五感を大きく刺激するような断片をちりばめながら、家族という制度の
身体性を強調しています。
事件は起きるけど、そこから物語が破滅に向かわないのが、
その風景を肯定するしかない現代の家族の形なのかもしれません。
これを見るとほとんどの人は、目を背けたくなるはずです。
それは多分、そのどこかに自分がいるからです。
確かに揺さぶられる。でも東京の最後のところが勿体ない
気がします。 でも熊切さん良いですね。世界に一番近い人ですね。