きれいさび

2012 年 9 月 5 日 水曜日

京都の古道具屋で買って、義理の姉さんに自慢したら「割れた茶碗こうて

うれしいなぁ」とバカにされている私です。

小堀遠州流8代目宋中の箱書きもある逸品です。うちは仏さん用のお茶碗に

ずっと抹茶碗を使ってきたのですが、今使っているのが趣味の悪いオレンジ

色の安物で、それでもずっと使ってきたのだからと我慢してきたのですが

最近乾いたひびが入ったような音がし始めたのでこれ幸いと新しいお気に

入りに変えようと、買い求めたのが由りによって一旦割れてしまったひび割れ、

つくづく目出度い阿呆だと言われても仕方が無いのかも知れません。

小堀流はきれいさびといわれるそうです。本物かもしれませんがきれいさびの

流儀から云うと割れて金継ぎと云うのは少し違うのではないかと思います。

店主がしゃべりすぎるのも、8代目宗中というにはあまりにも安すぎるのも

帰って来て茶碗を洗ったら、ひびのところ全体に和のりをつけたようなぬめりが

あり、洗っても洗っても落ちなかったのがとても気になるところであります。

でも気に入っております。

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