一つの顔で二つの中身

2012 年 6 月 20 日 水曜日

昨日の夜のユーロ2012の再放送「スペイン対クロアチア」は外の

台風のように不穏なモノでした。ファールでしか止められないクロアチアに

審判はなかなかイエローを出さないものだから、お互いファール合戦に

なってしまい、服の引っ張り合いだらけのつまらない試合になってしまって

ました。荒れ放題の試合が決まったのは、オフサイドを見逃してあげた

審判からのごめんねゴールで辛くもスペインの勝ちでした。こういうのを

見てしまうと何らかの金が動いているんだなと勘繰りたくなってしまいま

すね。何といっても莫大な掛け金が動いているはずですから。

サッカーの試合で二つの勝負が行われています。

最近、あるお客様の本を作って、久々に「おおぅ!」と膝を叩いた仕様が

ありました。直接御出で頂いてご相談に乗ったのですが、前からパラパラと

めくった本と後ろからパラパラとめくった本とで本の内容が変わるのです。

一冊の中に全然異なる2冊の本が入っております。どうしてそんなことが

可能なのでしょうか?もちろんタネはあります。本文の小口の大きさが

違うのです。1枚ごとに小口の長さを2mmほど短くします。そうすると長い

ところだけがパラパラとめくれて行くので短いページはめくられないまま

送られて行きます。慧眼だなと思いました。F様の本は写真集でしたが

前から見たら空にあるサナギ、後ろから見ると地にあるサナギ。

こういう切り口でたちあがって来るイメージと云うのは確かにあるんだなと

感動しました。

今読んでいる本の中にたまたま「大政翼賛会」の経緯などの説明がありました。

近衛文麿さんが後押しをして作ったもの。昭和15年、国際情勢が緊迫してきた

ので、全ての政党や結社が自発的に解散して大政翼賛会に合流して一致して

国難に立ち向かおうと云って、あの戦争にのめり込んでいく契機になったもの。

最近の政治見ていると隠す気なんかてんで無くなっています。

アメリカが残したのは天皇制だけじゃなかったのですね。戦前の体制を使って

統治すると云うのはロシアがシベリヤ抑留でやっていたことだと思っていたけど、

最初に始めたのはアメリカだったんだ。民主主義のつもりだったけど、全然違う

顔が出てきてる。

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