デザインのひきだしvol.13

2011 年 6 月 2 日 木曜日

デザインのひきだしvol13の見本を送っていただきました。

今回の号はピンクマスターや孔版印刷、ガリ版、オンデマンド印刷

の特集です。編集長自ら取材に来ていただきまして、ピンクマスターについて

説明させて頂きました。ピンクマスター印刷は、弊社の自動見積もりでは、

エコノミータイプ 120LCTPとされているものです。主に報告書、文集、

論文など、文字主体の冊子印刷で使われます。手軽さと安さを特徴として

います。

ネットでお客様からお仕事を頂くようになって、アート系、漫画系、写真系の

お客様にこのエコノミータイプでのご利用が増えてきました。

機械の精度と紙版と云う版の品質からべたや写真が混在する絵柄は、はっきり

言って得意ではありません。  しかし、むらやつぶれを面白がって頂くことも

あります。モノを伝えるのが綺麗なものだけに限られているわけではありません。

むしろ、チープさや、ワイルドさがその表現を一直線に届ける事もあります。

今回のデザインのひきだし。全体的には荒削りなインパクトを全面に出した

感じです。

はっきり云ってあの海岸線のがれきの荒野が常に頭のどこかにこびり付いて

しまっている今、力のあるモノに載せないと何も届かない気がします。

王子板紙さんから色つきライナーが巻き取りで製品化されているとの情報。

厚いクラフト紙の片面にカラフルな色が印刷してある紙とのこと。平版も作って

くれたら良いのになと思いました。

来週の月曜6月6日から銀座の王子ショウルームで新しい紙の見本帳が

出るそうです。 普通見本帳は、一種類の用紙の中にいろんな色見本があり

ますが、今度作ったのは、同じ色の見本帳でいろんな用紙が入っていると

云うもの。紙の見本帳としたらこちらのほうが使いやすいような気がします。

福島の瓶

2011 年 6 月 1 日 水曜日

イニュニックの入口に大きなかめが置いてあります。

これは、今年2月の第4日曜日に、雑司ヶ谷鬼子母神の境内で毎月行われている

骨董市で買ったものです。会社の入り口の傘立てが雨の日には、いつもパンパンに

なるので、傘立てがわりに玄関先に置いておけば渋くていいなと思いました。

しかしながら、少し大きすぎて予定していたスペースでは収まりきらず、しょうが

ないので社内に置いて無用の長物となっております。

このカメを買った骨董屋さんは福島の人でした。値段交渉をしたり何に使われて

いた瓶なのか聞いたり、話が面白い人だったので、仙台四郎に話を向けるといろ

いろなことを教えてくれました。

3月11日のその時、私はこのカメのすぐそばのテーブルでお客様と打ち合わせを

していました。後ろの本棚がカメの上に倒れそうになったのでずっと本棚とカメを

支え続けていたのです。今日ぼんやり、このカメを眺めていたら、あの福島の、

話の巧い、人のよさそうな骨董屋さんのことを思い出しました。

家に持って帰って水を入れようかなとも思ったのですが、小さな穴が空いている

らしく、「塞いだけど少し漏れるかも知れないよ。」 と云われたのを思い出しま

した。異常に安かったのです。今頃、何処を旅しているのかと思います。

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