雪が降る

2011 年 2 月 9 日 水曜日

今朝、東京に雪が降りました。

雪が降ってきた。辰平は、山頂に引き返すと「よかったなあ」と呼び掛けた。

おりんは、手まねで早く帰れと促した。楢山節考の最後の場面。

去年の秋、読み直した「楢山節考」。20代のころに読んだものとは

別物のような衝撃を受けました。いろんなことを経験しなければ心に

沁みてこないモノがあるのは当たり前ですが、これほどストレートに

胸に響いてくるのは、初めてです。素晴らしい愛の話です。

今ちょうど、「認知症と長寿社会」と云う信濃毎日新聞取材班の本を

読んでいるのですが、冒頭 「姥捨て山」のエピソードが出てきます。

PAGE2011

2011 年 2 月 8 日 火曜日

池袋サンシャインで「PAGE2011」。日本印刷技術協会主催の

印刷・メディア・デザイン関連の新商品展示会に先週行ってきました。

会場は、大混雑。お客さんも多かったけど、展示企業の社員も大量

投入されていて大盛況の様相を呈しておりました.

2月の暇な時期でもありましたが、新しいソフトや印刷の未来を具体化する

出力機の性能などを検証できる展示商談会だけに来場者の意気込みも

並々ならぬものがあるように思いました。

私も一つ一つのブースを真剣に見て回りました。

盛況だったのは、オンデマンド機、WEB書籍制作ソフト。

オンデマンド機は、より印刷機に近づこうと云うアプローチ。

ゼロックスの封筒ができるタイプ。コニカの感圧が刷れるモノクロ機。

HPの金刷り、銀刷り。印刷機の様なやり方でロール紙に印刷をしている

機械。わが社は、印刷屋なのであまりそちらの方向には魅力を感じず。

バリアブルをもっと頑張ってほしい。いろんなデータを駆使して考えも

つかなかった広告展開や表現ができるようになると面白いと思う。

WEB書籍のソフトは、モリサワとスターティアラボが人を集めていたけど

電子ブック単品だけでは、なかなか商売としては難しい。

イニュニックでも本とセットにしたものを売りだそうかと企画していますが

「紙の力」に懸けたほうがまだ今は賢明かとも思います。

ホームページに張り付けて、WEBでフォトブックが自動的に発注できる

システムを販売しているソフト屋さんがありました。われらがコニカさんと

結託してセットで売り込もうと画策しているようですがどうでしょうか?

可能性は感じさせるものでした。でもそいうサイトはもういっぱいあります。

 

声の本、石の本、紙の本、光の本。人類と本は、切っても切れない関係。

本が人を人たらしめている。クラウドブックが正しい在り方なんでしょうか?

としたら次は「雲の本」ですね。

何となくきれいにまとまってそれで満足して、筆を置こうとしているところに

私の浅はかさがあるのですが・・・・・・・。

経営者としては非常に困った資質です。

 

今、念のために「クラウドブック」と検索したら東芝のパソコンでありました。

うーん、まっ、いいかぁー。

大相撲八百長

2011 年 2 月 5 日 土曜日

大相撲は様式美を愛でる伝統芸能であり興行だと思います。

勿論、力を張り合う勝負事であるので勝ち負けが重要な要素であるのは

確かですが、それよりも型としての様式に則って執り行っている作法のほうに

意味がある伝統芸能に近いものだとおもいます。力と力の戦いは勿論ベースに

あるべきでしょうが、お互いの阿吽の呼吸にある程度任せて、怪我をしないように

筋書きと演出でドラマ性を持たせてちゃんとやるべきだと思います。

興行とスポーツの境をあいまいにして星の売り買いをさせてしまう、給料体制や

上下関係に問題があるように思います。

何でもかんでも目くじら立てて白日の下に曝け出すのは、どうなんでしょうか?

あんな巨漢が本気でやりあう真剣勝負だと、みんな怪我だらけでそんなには

持たないように思います。ほんとにスポーツとして真剣勝負させるのだったら

ちゃんとプロテクターや防具をつけさせて安全に行えるようにルールを取り

決めるべきです。

どうでしょうか?  アメリカンフットボールのようなプロテクターを着けた

相撲を誰がみたいでしょうか?

Jリーグだって興行だしボクシングも興行です。民主主義だって興行だし、

私の人生だって興行みたいなものです。

人間は考える足である

2011 年 2 月 4 日 金曜日

今年は正月よりまた徒歩通勤復活です。

自転車ばかり乗っていると大切な筋肉がどんどん落ちていきます。

関節も弱くなっていきます。自転車に乗っていると颯爽としたスポーツマン風に

見えますが、ゆっくり漕いでいると実はすごく限られた筋肉しか使いません。

片道約3.5Km往復で7Km、1か月立ってヒラメ筋が少し太くなってきました。

平和

2011 年 2 月 3 日 木曜日

「要石:沖縄と憲法9条」C・ダグラス・ラミス。

沖縄の米軍基地 日本国憲法 日米安保 

戦後におけるアメリカの日本戦略 日本とアメリカの関係 

 日本と沖縄の関係 差別 植民地 暴力と支配

人を殺すと云う事 虐げられた人から癒されると云う事 

とても重い事実を突き付けられます。

ダグラス・ラミスさんの「影の学問、窓の学問」のなかに

国家がなす教育とは、国家に都合のいい自国民を作り上げる

施策にすぎないと云う文章があります。

今、小学校の学級は、まだ40人でしょうか。

40人と云う数字は、昔の軍隊における一個小隊が40人です。

この中に軍曹と伍長がいて将校がひとり指揮をして、陸軍における

最小部隊を編成します。昔の軍隊の話は、よく教えられました。

我が家は、じいさんが海軍の軍人でした。父は、上海の大学に在学中に

仕官してしまい、軍人になってしまいました。

軍隊時代の栄光が忘れられなかったのか、小さい頃から軍隊の話ばかり

聞かされて育ちました。しかし、栄光なんかではなかった事を、中学の

深夜勉強をするようになって気付かされました。夜中に大きな声を出して

起きたり、呻くような声を漏らしたり、短い眠りの中を彷徨っているような

気配が絶えず襖隔てた両親の寝室から聞こえてきていました。

しかし、そんな事情が理解できるようになったのは、大人になって

随分経ってからです。

当時の私は、とにかく父とその後ろに背負っているものが嫌いで嫌いで

しょうがなかった。

上へ