福島県

2011 年 4 月 15 日 金曜日

福島県の白川、羽鳥湖には20代の頃、バイクレースでよく

通いました。当時はオフロードバイクに乗って野山を走り回るのが

趣味でした。チェリノブイリの事故があった4月の終わりゴールデン

ウィークの後半は、ツーリング仲間と富士山の周りをキャンプしながら

走り回っておりました。その間ずっと雨が降り続いており、ゴーグルから

下は、雨に打たれ続けていました。

休日の終わり、私とかみさんの目から下は、黒く日焼けしたようになって

皮がぼろぼろに剥けていました。雨の中に放射能が混じっていたのだと

後悔しましたが、仕方ありません。でもやはり気になります。

それなりにいろいろと本を読みましたが、なかなか良く解りませんでした。

上の図は、毎朝新聞で知らされる各地の放射線の量です。

1時間当たりの放射線量が書いてあるので、これに

24×365=8,760時間 約10,000倍すると1年間の浴びる

放射線の量がわかります。

日本では、一年間に浴びてもいい量は1ミリシーベルトなので

上の図で0.01以下は一応安全と云う事になると思います。

でもその浴びても安全と云う数値を勝手に5ミリだ10ミリだと

あげて行くから、疑心暗鬼になって行くのだと思います。

短時間だったら、原発のすぐ近くでも大丈夫そうだし、

放射能の種類が違うのかも知れませんが、秋田の玉川温泉

の岩盤浴のところは、毎時2マイクロシーベルトなので、年間

20ミリシーベルトになります。

避難さきで福島県の子供が放射能が移ると毛嫌いされているそうです。

でも人間の体は放射線を発したりしないと思います。

夜更けの障子に映る、風になびく柳の枝とおんなじで、実体の

見えないもの程怖いものはありません。ちゃんと事実を正直に

伝えればいいのに。

被災してやっとの思いで避難してきて、それでおんなじ日本人に

つまはじきにされるなんてこんな惨い仕打ちはないように思います。

私は昔、自然食、農薬反対派でした。農林事務所に勤める義父は

兼業農家で、季節季節の米野菜を貧乏な私たち夫婦のためにいつも

送ってくれました。しかしそれは、農薬が少ないながら使用されている

ものでした。少し考えたけど、徐々に農薬のことは、考えないことに

して行きました。

勿論、放射能を農薬と同じだとは、思いませんし、原発に群がって

しのぎにしている人たちを仲間だとは思いませんが、命からがら

逃げてきた人たちは、間違いなく私たちの仲間です。

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