ザ・ラスト・シャドウ・パペッツ

2009 年 1 月 30 日 金曜日

毎年12月に発売される「ミュージック・マガジン」の年間ベストアルバム特集号。

年に一回だけこの1月号で気になるCDを何枚か買って聴き続けるのが、一月の楽しみです。

ザ・ラスト・シャドウ・パペッツ 「The Age Of The Understatement」

なんとも懐かしいのに、若く力強い。60年代ポップへのオマージュと書いてありますが、タイムスリップしたような新鮮さを味わえます。素敵なアルバムです。

アンプのヴォリュームを眉間に皺をよせて黙って低くしてしまうカミさんが、このアルバムだけ

「これ誰?」と聞いてきた。

「奇跡のリンゴ」 木村秋則さん

2009 年 1 月 29 日 木曜日

「奇跡のリンゴ」素晴らしい本です。

昨日より何回も読み返しております。何回でも泣けます。凄い人だ。

もとは、福岡正信さんの「わら一本の革命」の思想が基本になっているんですが、他の作物より難しいと云われているリンゴで実践され諦めなかった、リンゴの無農薬栽培。

「人間は、リンゴの木の手伝いをしているだけだ。」

「自然の中に孤立して生きている命はないんだ。」

「農薬を撒くということは、リンゴの木を周りの自然から切り離して育てるということだ。」

「現代の農業は、自然のバランスを破壊することで成立している。」

「リンゴも人間も周りの自然の中で生かされている生き物だ。」

地球を元の元気な自然あふれた状態に戻すには、最低限の命の営みの農業に帰るときが来てるように思います。

今、世界で起こっていることは、みんなの心の中に芽生え始めた変化の兆しだと思うのです。

産業革命以来、大量生産から大量消費の流れの中で、人間中心、自分中心、人生を完璧に消費し尽すと云う流れを変えるときが来ているんだと思います。

母が亡くなって、父が逝ってしまった時、次に死ぬのはこの私だと思いました。その時ギアが一段変わるのが判りました。

しかし、一段上げるのではなく、下げるのが正しいのかも知れません。

ハート石

2009 年 1 月 26 日 月曜日

加トちゃんちの娘ナオちゃんに貰った、ハート形の路傍の石。

今日はちょっと御徒町まで。

2009 年 1 月 25 日 日曜日

御徒町のワイズロードと云う自転車屋さん、最近お気に入りの自転車さんです。

ワイズロードは、大きなチェーン店なのでいろんなところにあります。

しかし、ここはいい感じです。ここを見つけたのは偶然です。

ラジオで御徒町の燕湯という銭湯を紹介していて、「うちは熱いよう大体48度だからね」

なんておかみさんがたんか切っていたんです。

営業時間が朝8時からやってると云う事。

お風呂好き、特に熱風呂好きの私には受けて立たなければならない挑戦状に思えました。朝10時、脱衣場に入ると結構な人が入っています。

ちらほら刺青を入れている年配の職人さんもいます。

風呂場の中には胸から下を真っ赤にした爺さんが湯船から上がってきます。

これはチャキチャキの江戸っ子とやらに負けちゃあいけねーとばかりに気合を入れて、風呂場に向かいます。でも温度は45度ぐらい、ちょっと熱いぐらいなもんでした。

でも気持ちよく朝ぶろを入って、体をさましながらうろうろして見つけたのが近くのワイズロード「蔵」です。ある程度走りこんでるバイカーが集まって来ています。

こんな店は信頼できます。

今日は、お風呂なしで、ちょっと寄ってみました。

で意を決してカンパのシートピラーを購入。

それでこれからの愛車の手入れについて相談したんですが、もうあまり部品がないのでいろいろと難しいとのことでした。でも親切に現状を説明してくれていろいろとアドバイスしてくれるところは、好感のもてるところではありました。

結局は営業は人です。どういう組織に属していてもその人の商品に対する考え方と哲学によって売れるか売れないかがあります。

自転車なんて金額と体力と使用方法で一万通りの組み立て方があります。

ベストのアドバイザーとその価値がわかる人の組み合わせが最高の関係に思えます。

ザ・ロード

2009 年 1 月 24 日 土曜日

私は、路上もんを自負するところの男です。

その身一つ、裸の心で、道を行きかう旅人、行者、行人、ランナー、ロッキンローラー、道の上に人生がある人たちをこよなく愛します。

路傍の石を集めるのが趣味でもあります。

コーマック・マッカーシー、「ザ・ロード」 2006年ピュリッツァー賞を受賞。

映画 「ノーカントリー」の原作を書いた作家。

破滅した世界を父と子がたどるザ・ロード。

私的には、これを読まないでいったい何を読むと云わんばかりの本です。

何か大変なことが起きて世界は、破滅してしまっている。

過酷な状況がどの程度なのかを忖度しながら読み続け、

12P

「いっそこの心が石だったなら。」

「あんたは、そこにいるのか?最後にはあんたに会えるのか?あんたには絞めてやれる首があるのか?心があるのか?くそったれめ、あんたには魂があるのか?おお神よ、と彼はささやいた。」

ここで「すごいぞ、すごいぞ、とんでもない話が始まるぞ」とパタンと本を閉じて、先を読むのがもったいなくなります。

しかし一息ついて読み始めてみたらとんでもない話どころではありませんでした。死に満ちた凄惨な暗澹たる終末世界。

壮絶な世界が繰り広げられます。

読むのが嫌になります。この手の話には落とし所がないように思います。人間の話じゃないんだから。読むのを止そうかなと思い始めたのですが、しかしアメリカ中で評判になった小説です。

どういう風にまとめるのか最後まで読み通しました。

で最後、火を運ぶ善き者らしき人は、より強力な火器を持って現われてお終い。

??????????。

問題を未来の子供たちに押し付ける。

未来の子供たちの財布から金を奪い取る。

子供を食い物にするもう一つのかたち。

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