輪行 池袋 石橋 宇都宮

2009 年 4 月 29 日 水曜日

池袋駅から自転車を輪行袋に入れて栃木県の石橋に行ってきました。

輪行とは、自転車を少しコンパクトに分解して袋に入れて電車に持ち込んで旅先に持っていき、ついたら組み立てて自転車で目的地を移動して、また帰りは、袋に入れて電車に乗って帰ってくる。とてもエコな旅のスタイルです。

はじめての輪行です。なぜ石橋なのかといいますと、いつもお昼に食事に行くお蕎麦屋さん、「扇や」さん。1時ごろに行くと、一息ついた親父さんがいつも奥から出てきて話しかけてきます。若い頃浅草の饅頭やに勤めていた時、荷風さんがストリップ見物や観劇に来た時は注文を劇場に届けていた話。

祭りが好きで正月に神輿が担げるのが石橋のある神社で、その時振る舞い酒のあてにちょうど良いと云って見つけたのが、「干し納豆」なんだよと言って味見させてくれたのが気に入ってしまい、ほとんど干し納豆を買いに行くためだけに今回計画たてたのが、輪行石橋の旅でした。

池袋発宇都宮行き、湘南新宿ライン。石橋まで1時間15分。

石橋駅のある下野市は、グリム童話のどこかの国と姉妹提携をしているようでメルヘン調の駅舎になっております。

駅前で自転車組み立てて準備完了。

客待ちのタクシーの運転手さん。「東京でタクシーやってたんだけどこっちに帰ってきたんだよ。こっちはのんびりしてていいよ。15K太っちゃったよ、はっはっはっ」と呑気です。

もりそばで腹ごしらえ。400円。明治の時代からやっている蕎麦屋さん。

道を尋ねると奥から親父さんが出てきて、大きく足を広げ身振り手振りで教えてくれます。

親切心がからだ全体からにじみ出ています。

この辺りの名産がかんぴょう。私のすしネタの大好物がかんぴょう巻き。

5袋も買ってしまいました。

80才近いご夫婦。おじいさんとおばあさん。

私がおじいさんとやり取りしていると、おばあさんがさりげなく奥から出てきてレジの前に立ちます。

目が合うとわずかに笑みを浮かべて会釈してくれます。

背中が大きく曲がっているのは、長年の手作業のせいなのか。

おじいさんのやわらかな笑みと寄り添うおばあさんの佇まい。

今回の旅で一番心に残った邂逅でした。これこそ石橋駅前商店街の宝物だと思います。高山高平商店。

大麦が実っています。豊かな田園風景。

それぞれの家屋の後ろに生えてる木々が高いです。

もう田植が終わっております。

扇やの蕎麦屋の親父さんに正月に神輿を担ぐ神社の名前を聞いて来なかったので、はっきりしないのですが、それらしい神社で「星宮神社」にやってきました。鬼太郎のかかしがあります。

注連縄が蛇になっております。

お参りして宇都宮に出発。

宇都宮城址。

餃子を頂いて満足です。

帰りの電車。

石橋の目当てのスーパーでは品切れで、結局宇都宮のスーパーマーケットで見つけて購入。

塩分控え目でとてもいい塩梅です。347円。

裏のラベルを見ると製造者:こいしや食品株式会社。

なかなかしゃれも利いてます。干し納豆、老眼の私には小石にしか見えないんです。

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