アフリカンスケッチブック

2024 年 5 月 30 日

表紙をミシンで縫ってもらいました。下の本が最初に創ろうとしていた

本です。開く本にしたいと云う事だったので綴じは中ミシン綴じ、上糸、

緑、下糸、赤。何だか寂しい。なんか強烈なアフリカンな感じが欲しい。

と云う事で紙を白くして、表紙の裏表を印刷して、一回津吉さんに渡し

てお持ちのミシンで自由に縫って下さいとお願いしました。そしたら4

か月、間にボローニャ絵本展をはさみながらコツコツと縫って頂きまし

た。帰ってきた表紙を見たら自由すぎるほど見事に縫われています。

糸を何色も使われて、上糸と下糸はすべて変えて、見事に1冊づつ全部

違う本が出来上がりました。アフリカを旅する自由な大阪のお姉さん。

素敵です。

荻窪 播州

2024 年 5 月 28 日

先週、荻窪に飲みに行くことが合って、酔ったついでに前から気になって

いた南口、線路わきの「播州」に立ち寄りました。ここは、荻窪文化人と

云われる人たちが集う酒場と知られていて、恐れ多くて20代の洟垂れで

はとてもじゃないが入れるような処では無かったのです。近くに住んでい

た井伏鱒二は晩年まで通っていたと云う事です。御大が中で構えてりゃぁ

外まで妖気は漏れ出す隙間だらけの安普請。始めたのが1950年ごろと

云うから当時の闇市の様相そのままで、「へぇ、こんな処でぇ」と云う佇

まいでした。先代は明石の人で付けたのが「播州」荻窪生まれの2代目は、

優しく色んな事を教えてくれました。店構えと親父の顔は時代の鏡とも言

えるけど。40年ぶりに入った過去の遺物だと思っていた場所が思わぬ時

代を蘇らせてくれました。ここは「行っとかなあかん店」ですね。

文学フリマ東京38 5月19日(日)

2024 年 5 月 20 日

昨日東京流通センター展示場で「文学フリマ東京38」が開催され、

イニュニックも出店しました。未明編集室から昔出した「原民喜童話集」

と「未明02」サンプル帳やメモ帳などを出品しました。今回の目玉が弊社

の香川さんが造った「ドリーム・エンジェル」手作りの天子のぬいぐるみ。

社員一同、絶賛の嵐。これを文学と云わんで何と云う!鼻息荒く出したは

良いが見事に撃ち果てました。

一体、1万円。作業時間5時間かけた手作りのぬいぐるみを高いと見るか

安いと見るか評価の分かれるところではありますが、少なくても物は売れ

ないと云う事が如実に表れた事例となってしまいました。しかしながら

500円、1000円のモノは見事に売れたので消費意欲はあることはある。

10000円と1000円との差が一日の日当と一回の食事代の差なのか?心の

空き地を埋めるのが少なくとも心を満たすものではなくて、実用性の

高い商品だと云うところに文学のありように一抹の不安を否めない。

でも「ドリーム・エンジェル」は、限定3体イニュブックで売ります。

池袋ジャズフェスティバル2024 18th

2024 年 5 月 14 日

◆ 開催日時:2024年 5月18日(土)・19日(日) 午前11時~午後8時

◆観覧は、全会場、予約不要&無料!!

◆池袋ジャズフェスティバルは、プロ・アマ問わず、一般公募の

ミュージシャン達が街中で演奏する ストリート フェスティバル。

池袋西口公園野外劇場<GLOBAL RING THEATRE>をメイン会場に、

池袋西口エリアの街角で、ジャズ、ファンク、ポップス等、さま

ざまなジャンルの演奏が流れ、 池袋西口が音楽であふれます。

全会場観覧無料。どうぞお気軽にお越しください。 演奏する人も、

スタッフも、拍手を贈る人たちも、みんなが楽しくなる2日間です。
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池袋西口は、いろいろなイヴェントをやります。少し前には「よさこい」

をやっていました。どうして東口ではなくて西口ばかりなんでしょう?

前の区長が西口で本屋やっていたからなんでしょうか?ジャズ好きなのに

18回もやっていて、初めて知りました。池袋は自転車で走り抜けるだけ

で何も見ていないのだなぁと少し反省。今週末は「文学フリマ東京38」が

東京流通センターであるので行けそうにありません。イニュニックは、

「文學フリマ」に初参戦。念入りな準備をしております。

ブースは、「Q-5・6」入り口近くの事務局本部のすぐ前です。えらい処

割り当てられちゃった。

悪は存在しない。

2024 年 5 月 7 日

濱口さんの映画は観ていませんでした。新聞で蓮實重彦先生が激賞して

いたので渋谷で観てきました。3日の夕方に並んだ列は私の一人前で満席

ランプ。翌日朝一の上映回でやっと視聴。シンプルな構造ではあるが、

微妙に色々な処で違和感ありありの所作、セリフ。随分雑だなと思いなが

らそれが何の伏線なのか解らない。我々は往々にして自分の物語に当ては

めようとします。工場排水でもなく生活排水でそこまで紛糾するか?浄化

槽の濾過装置もあるはずです。そこが大いなる違和感。人間は自然に入っ

ていくほど自然に近づきます。ある意味動物になっていく。そしてそれは、

都会生活者も違う装置で動物に近づいていく。WEB,ネットと云うモノの基

本的な理念は、「欲望の増殖」です。自己実現と欲望を一体化させてしま

うと都会に居ながら動物化していく。動物には善も悪もない。オープニン

グの長廻しの見上げた空の映像は、いわゆるクラウドに見えた。穿ちすぎ?

だとは思いますが。しかしバランスが取れた自然の中で突発的な事故は起

きない。巧も一見普通なようで破綻しかかっている。「あっ忘れていた」

頭ポンポンがまず最初の伏線です。風呂入らないでスマホ見続けていて

花ちゃんに「臭いと云われて」背中蹴られている。

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