2007 年 8 月 27 日

「あのなぁ、あのなぁ、ここだけの話やねんけどなぁ、あのカメラの男おるやろぅ。あいつなぁ、隣町でなぁ、猫集めて、ものごっつぅー悪い事しやはってたみたいやでぇー。気ぃつけやー。」

「へぇー、何やのん、そのものごっつぅー悪い事て。」

「まぁー、そのぅー、いわゆる洗脳ゆうやっちゃ。表向きはナ、グローバリズムたらゆうてな、わしらのくらしむきをもうちょっとようしたるゆう名目でな、礼儀とか作法とかいろいろさせるんやけどな、まっ、ハッキリゆうたら、ユニバーサルレベルでの消費システムの中に、家畜としてワシらーを組み込もうゆう魂胆やがなぁ。」

「へぇー、何やようわからんけど、不自由なんは、かなんなぁー。」

「隣町へ行ってみぃー。どの猫もこの猫もみんな、土下座してんねんでぇー。」

「それって、あんたが今してんのが土下座ゆうのんちゃうのん。」

「いや、まあー、そのあの。アホゥ、基本的に心持が違うがなぁー。」

空辺の情景

2007 年 8 月 26 日

海辺の町で育ったので、海は、何時間見てても飽きません。

空辺のマンションで空をボーと眺める時間も増えると、空も空でなかなか味わい深い景色を見せてくれることに気付きます。

「輪廻転生」

2007 年 7 月 11 日

昨日、かみさんが「転生かぁー。生まれ変わるんやったら何になりたい?」と聞くから「藤原紀香」と答えたんです。

そしたら即、「あ゛ー、無理無理、あんたぢゃあ、努まらへん。そんなん、台無しやでぇー!」だって。

うちのやつは、全然解ってぇへんと思います。

(写真は、ヴィスタの中に入っていたオマケ写真。私は、こんなに上手く撮れません。)

「こうしぇなあかんゆうことないんよ」

2007 年 7 月 8 日

映画「もがりの森」を観て来ました。

また「分け入っても分け入っても青い山」が出てきました。もがりの森は、転生の森でもあり、生殖の森でもあるように感じました。

認知症を、人が壊れてゆく様ととらえるとそこには何も無いけど、逆にいらないものを削ぎ落して行くという風にみると、人のホントウの姿が表われてくるように感じます。

いろんな思いをもって生を紡いでいくのが人生だけど、開かれた拘りと袋小路の拘りがあるようにも思います。「こうしぇなあかんゆうことないんよ。」介護の話だけではないように思いました。

この映画には久しぶりに、心があわだつような感じがしました。傑作だと思います。

東京ブックフェア

2007 年 7 月 7 日

初めてです。いろんな変った本が一杯あるのだろうと、ワクワクしながら来たのですが、いたって普通。冷静に考えたら、本は、内容が重要なのであって体裁はそれなりに内容に合っていれば、そんなに凝る必要もない。

それでも、ドイツの物は、さすがに印刷も製本も質の高いものでした。

奥のブースで「造本・装丁コンクール展」をやっていてここは今回一番勉強になったところでした。文字組みやフォント、レイアウト、カバーのデザインや表紙の材料、印刷、製本の質など、このコンクールに出品されただけあって、どれも素晴らしく、日本の造本作家の質の高さを十分感じさせてくれるものばかりでした。松岡正剛さんの「千夜千冊」を発見。

パラパラとめくり始めたら、やめられなくなって、結局、この本読んだだけで、疲れてしまい帰って来ちまいました。

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