わたしはここよ
2011 年 12 月 1 日去年お亡くなりになられた歌人の河野さんのエッセイ集。
「何といふ顔してわれを見るものか私はここよ吊り橋ぢやない」
十数ページ読んだところ、ここで一気に鷲づかみにされます。
癌の告知をされて外で旦那と落ち合ったところ。
こんなに頓知の利いた人を私は知らない。
簡素で分かり易くリアルな息遣いが聞こえてくる温かい言葉の数々。
3.11以降読んだものの中で一番心に沁みました。
去年お亡くなりになられた歌人の河野さんのエッセイ集。
「何といふ顔してわれを見るものか私はここよ吊り橋ぢやない」
十数ページ読んだところ、ここで一気に鷲づかみにされます。
癌の告知をされて外で旦那と落ち合ったところ。
こんなに頓知の利いた人を私は知らない。
簡素で分かり易くリアルな息遣いが聞こえてくる温かい言葉の数々。
3.11以降読んだものの中で一番心に沁みました。
用紙・印刷見本 サンプル帳できました。
今年度版(2011年)は表紙も扉も、真っ赤っ赤です。
白ベースの用紙がメインです。紙の厚さや紙目など、とても
細かい情報も網羅しました。
来週よりご希望の方にお送りいたします。
雑司ヶ谷に越してきて12年やっと、唐組公演を拝見させて貰いました。
10月16・17・18日の鬼子母神の例祭「御会式」が終えるとすぐに
赤テント唐組がやってきます。何回か外の道で聞耳を立てたことも
あります。奉納された気が満ち満ちているこのすぐのところにやって
くるのはなるほど納得の公演です。夢の遊眠社以来の演劇ですので
かれこれ25年ぶりです。はじめは言葉と筋立てに気が囚われていた
ので異和感たっぷりでしたが、そのうち役者の肉体と声に注視し始め
るとこちらの心が揺さぶられ始めます。演劇は頭で観るものではない
ですね。震災以来の日本のいろいろを織り交ぜながら、不条理劇が
続きますが確かにこちらに訴えかけてくるのは、元気出せという応援歌
です。寺山修司へのオマージュ「書を捨てよ町へ出でよ」もありました。
出口で送ってくれた役者さんに思わずありがとうと言っておりました。