ぬるぬる奈良田温泉

2022 年 11 月 7 日

山梨の奈良田温泉に行きました。中央高速を甲府まで行って身延に向い

途中で早川を渡ってそのまま北上します。身延町は日蓮宗の総本山、身

延山久遠寺が在る処です。宮沢賢治の法華経や過激な革命戦士日蓮さん

の教えなど興味は在るのですが、中々、近寄りがたい宗教であるのは事

実です。昔たまたま一人で下部温泉に泊まったとき、思いついて境内に

分け入ったは良かったけど、白装束の数百人が声明を唱えながら境内を

練り歩いているのを見て慌てて逃げ出したのでした。日帰り温泉は、十

時半からだったので川沿いをゆっくり北上しました。突き当りは、白根

三山の玄関口、広河原。北岳に登った時このルートでは無かった様な記

憶があるのですが、35年前の深夜の事だったので記憶に在りません。

川沿いを進むと所々でジャリの採石をしているようで、コンクリート用

の資材として使うのでしょう、山と積んでトラックが忙しなく動いてい

ました。そこからもう少し北上すると次から次に、ジャリを積んだトラ

ックが下りて来ます。20秒に1台位ですれ違う。トラックしか擦違わ

ない。早川町は日本で一番人口が少ない街、930人です。どう見ても

人の数よりトラックの方が多いのではないかと思い始めた時、隣のかみ

さんが山の中腹にある建物らしきモノを見て、あれなんだろうと云います。

急こう配の山の中腹に不自然な建物があります。目を移すとその横に小

ぶりの電気の鉄塔らしきものが駆け上がっています。ずっと下流では、ト

ラックには擦違っていなかった。途中から擦違い始めたのです。そして

途中で下流に行かないで上流に向かうトラックが居ました。ちゃんとジャ

リは積んでいます。町の建設現場に持って行くのが面倒で上流に行って棄

てるのではないかと話しながらついていくと違う会社の採石場に入って行

きます。ハハン、横流しだなと在らぬ想像を膨らませながら、勝手にスト

ーリーを作っていたのですがいよいよ、これはおかしい。今日は祝日で、

何だって人口より多いトラックがこんなに走り回っているのかしら。

ガソリンはほとんど減っていなかったけど、スタンドに寄りました。さり

気なくあの中腹の建物は何ですか?と訊くと反射板の様な物だと云います。

この辺りはジャリを採っているのですか?と訊くとリニアだと云います。

「おぉぅ、リニアです。」ちゃんとやっているのです。静岡の川勝さんが

厭だと云ってもちゃんと突貫工事は進んでいるのです。そこにガソリンス

タンドのオヤジが帰って来ました。頭下げて行こうとする我々を呼びとめて

バッジをくれながら説明してくれました。あの山からあの山に橋を掛けて

リニアが外を走るとこだと云います。川面から400メートルの高さだと

云いますから随分上で出るようです。そこまで教えて貰って別れを告げた

のですが、もやもやは晴れていない。しかしそこから1,2分走った先に

トンネルがあり、入り口に理由が書いてあった。「糸魚川静岡構造線」

あのフォッサマグナが通っているのでした。新潟の糸魚川から諏訪湖を通っ

てこの早川そのモノなのでしょうか、安倍川まで下っています。だから遥か

上を走らざる得ない場所だったのでした。細かく見て行くとその様な施設が

そこら中に在ります。草を生えさした黒いフレコンバックが山の様に積んで

ある。成る程と思いました。ニュースにもならない様に静かに事は進んでい

るのですね。探偵は見逃さない。しかしその山住探偵はヌルヌルのお湯に

は、満足できず、もう一つな気分でトラックの車列の一員となりながら次の

目的地、渋御殿湯に向かうのでした。

アートブックフェア―

2022 年 11 月 1 日

先週末のアートブックフェア―は、盛況のうちに無事終わりました。

例年の4分の1の1万人に数を絞った割にはなんだか凄く混雑して

いたので今回の人数制限はどの位なのだろうと主催者の方に訊いた

ら1日3000人なのですね。イニュニックでは、いつもと違う数

の本が売れました。今までの10倍ぐらいの本が売れている。人数

制限が4分の一で、売れた数が10倍だったら通常より40倍売れ

た事になりますね。売れたからと云ってうちは手数料を頂かないの

で儲けにはならない。ですが手数料よりはるかに大きなものを貰っ

た気がします。今回のブックフェア―の特徴は手作り感、アナログ

感、そして大きなブースを取って紹介していた、リソグラフ、シル

ク印刷。40年前からリソグラフを使ってオリジナルの作品を作り

続けているオランダの工房の作品が凄かった。印刷の未来を感じさ

せるモノでした。大きな特徴はインキの顔料。鮮やかな色が綺麗です。

国内のリソグラフはA3サイズの2色機なのですが、海外ではA2機

があるのです。リソグラフは世界で唯一の日本の機械メーカーなのに

国内ではA2機は売らないと云います。メンテナンスサービスもしな

いと云います。おかしいでしょう?間違いなくリソグラフのA2機は

売れます。原色の鮮やかなタブロイド新聞が造れる。機械代も500

万ぐらいだからそれほど高くない。オンデマンドに近いので少部数に

対応できる。日本国内だったら絶対売れますよ云っているのですが、

売る気は無いと云います。並行輸入で入れようかと思うぐらいの機械

です。あともう一つ、活版印刷の機械で凸型と凹型を使って印刷面を

エンボス加工にしている会社がありました。凄い画期的。素晴らしい

仕上がりでしたが、早晩機械が壊れるのではないかと危惧しています。

リソグラフは、今月末に東京ビックサイトで行われる印刷機材展、

「IGAS2022」にオランダの工房の作品集を借りて出店するそ

うなので、興味のある方はそちらでご覧ください。

TOKYO ART BOOK FAIR 2022

2022 年 10 月 28 日

東京都現代美術館で「東京アートブックフェア―」が27日、28日、

29日、30日と開催されていて、イニュニックも出品しています。

歌代さんの「ペトリコール0」森山大道さん、山谷佑介さんん、岡部桃

さんなどの写真が目玉です。古川さんの「ダイアリー」もとても素敵。

岳人の編集の小島さんの「正方形の故郷」は横浜寿町を撮ったモノです

が、人々のプライドを愛情で優しく包んでいていい写真だと思いました。

そしてサウダージブックの「今日という日を摘み取れ」一昨年渾身のデレ

クションをした写真集。報道写真賞に結び付いたのは、とても嬉しかった。

そして今回、一番の目玉が桑原史成さんの「いのちの物語 水俣」水俣病を

60年以上撮り続けておられる写真家の仕事と「水俣病」と云う企業公害

を現代の若い方々にお伝えしたくて伝わりやすい画像作成を目指しました。

江東区の現代美術館のお近くにお住まいだと云うお話をお聞きしまして、

これは何が何でも「東京アートブックフェア―」で若い方にお披露目しな

くてはと、強引に86歳のご老体を呼び立ててしまいました。日曜日、午後

2時からのサイン会です。映画「MINAMATA」「水俣 曼荼羅」去年

から立て続けに公開され、今年は裁判の結審も有りました。先週、記者発表

もあり、昨日はNHKでも放送されたようです。ぜひ手に取って頂きたい歴

史です。

桑原史成写真集 「いのちの物語 水俣」

2022 年 10 月 21 日

東京アートブックフェア― 10月30日(日) 14:00~16:00

桑原さん来場にて販売サイン会をイニュニックブースにて行います。


コニカ ミノルタ 導入

2022 年 10 月 1 日


「コニカミノルタaccuriopressC14000」オンデマンド界の覇者、最新鋭

機導入。この機械は、去年でたオンデマンド機ですが、コロナカの中明

るい展望が見えなくて中々導入の決意が出来なかったのですが、先週営

業の人が新しい見積書を持って来て是非と云う事だったのでウンと云っ

たら今週、搬入となりました。フジフィルムのレボリア(イリデッセ)を

凌ぐ美しさ。乞うご期待。リップは「ファイアりー」この組み合わせが

一番きれいです。


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