明日、ママがいない

2014 年 1 月 24 日

先日、評判の日本テレビの「明日、ママがいない」を見ました。

極端にデフォルメされたキャラクターやストーリーは、なるほど刺激的だし、

不快感を感じる人もいるかもしれません。でもこれはフィクションです。

いろんな立場から自由に表現できる場というのは、我々は持ち続けていないと

いけないと思います。

あしだまなちゃんが新しいキャラで頑張っています。コワ可愛い。でも不細工。

このレベルで、放送中止になるとしたら、日本は一気に戦前になってしまうで

しょう。何も言えなくなってしまう。WEBでみんなが繋がるって簡単に瞬間的に

全体主義が立ち上がります。一応最後まで見てから評価すべきだと思います。

私は、一回見ただけですが、たぶんもう見ない。見たくない。でも、気に入ら

ないという人の意見で中止にすべきでは、ありません。自由で多様な表現が

できる社会がいろんな不幸を回避できるし、豊かな未来への躍動を生むのだと

思います。

重いコンダラー

臆病風

2014 年 1 月 21 日

今日のココロ旅の正平さんは、大井川にかかる全長900メートル

にもなる木の橋、蓬莱橋を青ざめたロバのようによたよたと歩いて

いきました。川床まで10メートルぐらいしかないけど、橋げたは低く、

高所恐怖症の正平さんにはこれでも十分に恐ろしいものなのでしょう?

人にはいろんな弱点があります。その弱点が思わぬ長所を開眼させる

こともあります。寝技の練習は高所とは真逆のステージです。

斜め上からからかうように映したショットにトマジーニのロゴが見えました。

白青のトマジーニのフレームを使っています。「一緒だぁー」と少し嬉し

かった。正平さんは高所恐怖症ですが、私は自転車そのもので臆病風に

吹かれています。去年は11月12月に3回ほど危ない目にあっております。

始めは会社の前、携帯凝視の逆走自転車と正面衝突。右だけ見て左を

見ないで車道に出てしまった。見事にすってんころり。これはまあ、私が

悪いですね。2回目はさぁ、川越街道だというところで、なんとなく、胸騒ぎが

したのです。スピードを緩めて裏道を行くことにしました。山手通りの青信号を

渡リ終えようとしたとき車の陰から暴走のママチャリがイキナリ飛び出して

きました。ここでもすってんころり。転びながら「あー、こっちぃー?」心の中で

叫んでいたのです。すってんころりをやると首を痛めます。頭を打たないように

すっぽんのように首を道路と反対に目いっぱい伸ばすせいでしょうか?

三つ目は12月最後の日曜日。ここでもやはり、自転車をラックから降ろす時、

胃がずんと重たくなったのです。何かあるなと思ったのですが、急いでいたので

飛ばしてしまいました。鬼子母神の近くの裏道の十字路で車がすごい勢いで

曲がって来たのです。とっさに急ブレーキをギュッとかけたのですが、ブチッと

いってブレーキワイヤが切れたのです。あわや正面衝突というところで自動車は、

ギャッと急ブレーキをかけてくれてギリギリ私も回り込むことができ事なきを

得ました。今年になって自転車に乗るのが怖いのです。20年乗ってきて

このような目にあったことは、ありません。常に予測を怠らず危険の確立が

高くなるところでは、しっかりスピードを緩めて安全を確認して来たのです。

この短期間に3回というのは、偶然という範疇ではありません。これは私自身

に何かが起きていると考える方がまともでしょう。老いぼれれば弱くなった分だけ

勘は鋭くなるけど、面倒くさいことこの上なし。

みんな通って来た道なのかもしれませんが、まだ降りたくない私なのです。

ゼロ・グラビディ

2014 年 1 月 20 日

権力も勝敗も美醜も善悪も無重力の宇宙には何もない。

ただ厳然と生死だけがある。上下、左右何もなく屁をこいても推進力にもならず、

宇宙服の中が己の屁で満たされるだけ。なんて、素敵なんだろうと思ったのです。

屁では無いですよ。

話は、衛星の修理中に事故があり、宇宙空間に放り出される二人。でも、消化器

などを推進力にして他国のロケットに飛び乗ったりして地球に帰ってくる話です。

基本的に私は、この手の映画は見ません。でも宇宙飛行士の人がリアルな宇宙

空間を描いているというので見てしまいました。ぷかぷか浮くのは大好きです。

じたばたしても動けない。何にもしなくて良いのです。しかし、しかしです。

動かないはずの宇宙でドラマはすごい勢いで動いていくのです。サスペンスの

基本はモノが動いていくことですが、これは少し動きすぎです。お嬢様のバトミン

トンのようにゆう~っくり、穏やかにドラマは進んでいくと思っていたのに少し話

が違います。ヒッチコックのようにじれったくじれったく、動けないからもどか

しい、進まないから隔靴掻痒地団駄踏む。ではないのです。何もない宇宙から

ポン、ポンのポンで地球に降り立つのです。人類創世みたいに水の中からイヴが

立ち上がるのです。そんなあほな。です。恣意的に重力と無重力を使い分けてる。

そこがこの映画の唯一の見どころです。

姫野 カオルコさん直木賞

2014 年 1 月 17 日

姫野さんの小説はこの前読んだ「昭和の犬」が初めてで小説

そのものも久しぶりに読んだものでした。小説で泣いたのは、

この本が初めてです。ラストのところ、イクがそんなに悪い人生

じゃなかったって言うところ。

もう、ぎゅーと抱きしめてあげたいと思ったのですが、

こっ、この人なんですね・・・・・・・・。

読み始めてすぐ、これは私小説だなと思ったのです。

カオルコさんって、どんな人かなと思ってたのです。

はい。

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