「想いアラタに」東京都美術館

2016 年 11 月 21 日

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2016年11月26日(土)~12月6日(火)

東京都美術館ギャラリーA

観覧料|無料

開室時間|9:30~17:30

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想いアラタに、工芸に触れる 数多に広がる表現の中、改めて共有の

原点を確かめ合う 素材のとの対話から自然を尊ぶことを知り

受け継がれる技術は、人と人との繋がりの中で高められてきたのだと

気付くとき手の中に喜びと希望を感じて自らの想いを作品に込める

永きにわたる工芸の奇跡の先へアラタな想いを今日も繋いでいく。

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この展覧会は、東京都美術館の都美セレクショングループ展の公募に

よって選ばれた工芸作家のグループ「月火水木金土日」による企画展です。

ミニマリズム

2016 年 11 月 21 日

断舎利とかミニマリズムは、時代の流れの中で定期的に出てくる言葉です。

不景気で物が売れなくなると広告業界は言い始めます。買わせる

ためには捨てさせる。動かすためには、枯渇状態を一時作る。

そうするとまた何かを消費し始める。いつもの手です。禅的な生活に

憧れつづけた私は、何回騙された事やら。雑多な欲望を何とか捨てたいと

思い続けて来たけど、今は、自分はそう云うものだとある種諦念を持って

開き直っています。

消費の対象が物から事になって、次は心だというのはこれからの大きな流れで

あるのは確かです。でも心より物のほうが単純で簡単なのです。ミニマリズムと云う

シンプルを云うのでしたら、断然物です。物は心を仮託したもの、ごちゃごちゃ

悩むこともないし、重い怪物になることも無い。物でも事でも心でも消費をし続ける

だけの循環から、何か具体的な形に心を寄せるという、断舎利もあるのだと思います。

秒速で動いている

2016 年 11 月 21 日

エイバル対セルタは、1-0でエイバルの勝ち。乾はあまり走れない?

なんとなく観光大使?感がある。今年のユーロの時、コパアメリカを

やっていたそうで、そちらも見ていた人がスピーディーで凄く面白いと云う

話を聞いていましたが、チリやウルグアイ、メキシコ等はボール獲ったら、

速攻に次ぐ速攻、パス三つぐらいでシュートすることしか考えていないので

ゲームが速くてとても面白い。昨日見たエイバル:セルタ、アーセナル:ユナイテッドも

ゲーム速くなっていますね。こちらが今の主流なのだと思います。今年になって、

バスケットのJリーグが出来たのも時代の要請だと思います。点がすごく入る。ただ

入りすぎても面白くないのですが。Jリーグなどは相変わらず90分間で1・2点を取りに

行く時間配分でプレーしています。とても眠たい、本や雑誌読みながらで十分です。

時代に合ったゲームしなくちゃ、かったるい。走れないのではそれも無理ですが。

それから、日本代表の世代交代。一気に進めるべきです。今弱くなったとしても、

2年後、6年後を考えてやるべき。香川以外の30前後全部切るべき。香川は清武、

原口たちとだったら嵌る感じはあります。香川をつぶしているのは全て本田組。

外国でやっている日本代表、基本観光大使です。電通と航空会社に支えられて、

選ばれているだけ。なぜ今回、連中外されたか?電通の力が弱くなったから。

なぜ彼らは、それぞれのチームで出場機会が減ってしまったのか?各国で

ナショナリズムが立ち上がって来たから。私たちの娯楽の環境、グローバリズムの

失墜、世界は大きく変わり始めています。ここがチャンス。そこに印刷屋の出番が

あるのかと云われれば、ところがどっこいあるのです。

オーロラクラブ「あらすか」

2016 年 11 月 18 日

今は亡き星野道夫さんが始めたオーロラクラブ。

今年初めて、体験誌「あらすか」を印刷させて頂きました。

多分写真家の野村恵子さんの紹介です。

25年前にイニュニックと云う会社名で印刷会社を始めて、

やっと繋がりました。今年は没後20年で各地で展覧会が

多く開催されました。写真も良いけど、やはり文章が素晴らしい。

ガイアも輪廻転生もすべての有機物の繋がりも生きる事の喜びも

悲しみも全て同列にある。星野道夫「イニュニック」名著です。

人間の値打ち 土地の値打ち

2016 年 11 月 11 日

先週、渋谷のbunkamuraシネマでイタリア映画、「人間の値打ち」を

観ました。ミラノ郊外コモ湖のほとり、ひき逃げ事故をきっかけにして、

高級住宅地に上流、中流、下流を配しそれぞれの思惑を交錯させながら

繰り広げられる人間劇場。あまりにもなまなましさに嫌悪感を抱くほどの

演技力。サスペンスは常に人の本質を露わにします。

最後の最後に見せられた値打ちの多寡が少し鼻じらむ所は在るものの

まぁまぁ面白い映画でありました。

それから、この1週間なんとなく、「人間の値打ち」なるものを考えておりました。

深い徳や崇高な使命、勇気のある行動、静かな公徳心。または、学歴や家柄、

容姿を基準に考える人たちもいる。人の値打ちを量る基準はいくらでもあります。

今年神奈川県では、老人や障害者にその様な事を問う事件が頻発しました。

その時々で値打ちのある行為そのものはありますが、良いことやったり

愚かなことやったり、汚い事をやってその反省からまた、誉められる様なことを

やる。その時その時の集積がその人間です。ある人にとったら存在だけで有り

難い人もいます。この人間の値打ちなる問いかけはどこから出てきたのでしょうか?

昨日、ドナルド・トランプが次期アメリカ大統領になることが決まりました。

トランプとヒラリーの戦いは、ナショナリズムとグローバリズム戦いでした。地域主義と

汎地球主義。グローバリズムは最初多国籍企業が始めたものでしたが、インターネットと

人工知能が強力にグローバリズムを推し進めてしまいました。各国で台頭してきている

ナショナリズムが目の敵にする移民は、意外とグローバリストが言い募っているだけかも

知れません。今起きている事の本質は、移民ではありません。移民は自国の惨状と

先進国の豊かな生活をインターネットで見る事によって移り住もうとしているだけで、

それは自然な事。物が売れないのは、仕事先が無いのは、パソコンやインターネットが

人の能力を超えてしまい、地域の特性を越えてしまったからです。エクセル一台で

女子事務員が一人要らなくなり、ネット販売で女子販売員が、何人も要らなくなります。

銀座の一等地でモノを売っていても人はネット販売でしか物を買いません。価値を

価格でしか見なくなったら安いところでしか買いませんし、労働を量でしか見なく

なったら、ロボットには負けます。スマフォによってSNSの繋がりがより簡単になると

その社会性に価値を見出すようになり、具体的な物に対する興味は無くなります。

しかし、SNSの社会性と云ってもほとんどそれは、一方通行です。去年秋から私も

アイフォン持っています。ちょうど一年。使い熟せて居ないです。何故かためらう

ところがあります。人工知能、AI、ネット、SNS、それらが作り上げた世界が明らかに

壁にぶつかったのでは、無いでしょうか?それぞれ各国の基幹部分を司る人たちは

汎地球主義の支配層のメンバーになるために前のめりですが、(侍、役所意識が高い

日本は特にその傾向が強い)そうとばかり考えない人たちもいます。

実際グローバリストとその手先たちは、今はさほど収益を上げていない。

安い人件費を求めて工場を動かし続ける事が儲かる事だと思えない。租税回避で

国に税金を払わないで、派遣やロボットばかり使う会社の製品が黙って買ってくれる

消費者に支えられるとも思えない。パナマ文書に出てくるような会社の商品は、

何一つ買いたくない。モノが売れないんじゃない、地域から離れた会社の物を買いたく

無いというのが実情のような気がします。

テレビや新聞はAI,AIと一生懸命夢の未来をもてはやします。でも私たちの幸せは、

この身体と五感と感情の中にしかありません。五感を通した人の結びつきとその

風土から離れて感じることが出来る幸せはほんの軽微なものだけです。

トランプが何をするかはまだわかりません。政治家の選挙前に云う事と選挙後に

やることが全く違うのは、どこの国でも大して変わりません。

ローカリズムは地域を活性化します。米軍が出ていけば自衛隊は強くなる。

それは良いことでもあり悪い事でもある。でもまずこの占領状態をなくさないと

どっちにも行けません。

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