武田百合子さん

2020 年 8 月 29 日 土曜日


最初に読んだので一番面白かった。


シベリヤ鉄道で行ったのかと思っていたが殆んど飛行機でした。

犬と云っても子犬ですね。何にでも興味を示しているけど、泰淳に

日記に付けとけと云われているのでむしろ何でも頭突っ込んでいる。


これは、思い出の食卓など回想が多くて百合子さんの本質が出ている。

この辺からエッセーを書くための何でも体験が過剰に意識されていて

少し鼻じらむ。

ネタを必死で探している。でもそこに百合子さんの寂しさが滲んでいる。

幼いころに母親を失くして思春期に父親を亡くして必死になって弟たち

を育て上げ、ひょうきんでお茶目で蓮っ葉ではあるが一生懸命、自分を

鼓舞しておどけてる。可愛いおばちゃんやと思いました。

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