庭とエスキース 奥山淳志

2019 年 4 月 16 日 火曜日

去年1月にサンエムカラーさんで印刷された自費出版の写真集「弁造」は、

たった300冊造られただけでしたが、写真界で大きな話題となる出来事

でした。CATWALKのサイトの掲示板に紹介されていた物でしたが、すぐに

奥山さんのサイトに行って内容確認して購入しました。ここ何年かの興味

は、浅く広く早くと云う視線から一点を深く長くと云う視線に変化しだし

た処への「弁造」との出会いでした。弁造さんとの20年を写した写真集

です。弁造さんご自身は6年前に亡くなられておいでです。出版と同時の

個展でみすず書房の編集の方に文章にしてみませんかと声を掛けられたそ

うです。そして出来上がったのが「庭とエスキース」みすず書房 


4月16日第一刷発行です。定価3200円(税別)奥山さんから直接買

ったので私は先週から読み始めています。奥山さんは学生時代、二夏アラ

スカに行かれたようです。写真集の「弁造」もイニュニックのメールアド

レス使って注文して会社に届けてもらいました。当然星野道夫さんを御存

じの筈ですが、それより本を読んでいて感じるのは、人生観や世界観がと

ても似通っている事。奥山さんだけでは無くて弁造さんとも似ている、あ

る意味、みんな星野ワールドの中にいる。早く読み飛ばすのが勿体なくて

舐めるように読んでいます。読んだ後また長く咀嚼してずっと生きていく

事、真剣に生きている人の可愛さなどを考えています。

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