アナログの逆襲 レコード編

2019 年 2 月 20 日 水曜日

アナログレコードの音は良いです。2年前に知り合った写真家の藤本さんが

お持ちのレコードプレイヤーシステムが凄いのです。プレイヤーは何処のだ

ったか忘れましたが、アンプはマッキントッシュの真空管アンプ、スピーカ

ーは、イギリスのモニターオーディオのちっさいやつ、一つ3万円ぐらいの

だと云っていました。そこから出る音がすんごいのでした。目を瞑るともう

すぐそこで演奏して居る様な音なのでした。すっかり忘れていた、ジャズ喫

茶で聴いていた昔の音を思い出させてくれる物でした。1995年ぐらいまでは

レコードプレイヤー持っていたのです。CDが出てその便利さに見事に飛びつ

いたは良いが見事にこけたのでした。レコードが売れています。買っている

のが25歳以下の人達。デジタルネイティブと云われている若者です。去年

テクニクスのプレイヤーを買って聴いていますが、音は良いです。25分で

立ってひっくり返しに行くのが少し面倒ですが、それも味ですね。身体で聴

いている感じがします。テオドール・クルレンツィスのレコード盤、悲愴が

欲しいのですが殆んど無いですね。懐かしさと云うより具体的な体に感じる

音の良さですね。ノスタルジックではないです。あるミキサーの証言。

デビッド・ボウイの「ジギースターダスト」の最後の曲。ボウイは涙を流し

ながら歌っていて、声も震えていたそうです。デジタルの音響エンジニアは

その震えを修正するだろうとの事。しかしそのあとベルリンに移り住んだボ

ウイとブライアンイーノは、あのテクノを予感させる「LOW」を出すのです

ね。あの時ドイツにはクラフトワークが居て、あそこから私はデジタルっぽ

い物に一気に傾斜していくのでした。それでも音はずっとレコードで聴いて

いました。

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