CONTACT HIGH ZINE VOL.3 INSIDE

2018 年 1 月 31 日 水曜日

厄年の42歳と前厄の25歳が守る櫓に火をつける村人。

1月15日の野沢温泉では、道祖神祭りが毎年行われます。村中総出で

行われる火祭りで参加しない男は一人前と見なされず、元服も兼ねて

いるのかも知れません。都会に出ている者もこの日ばかりは帰って来ます。

15年前に飯山の友人の家に泊っていた時、案内されて観に行きました。

祭りの事も知らないで、内容も勿論知らないで付いていきました。

祭りが始まる少し前、雪が降る中、傘を差している人をかき分けながら

進んでいきました。するとふと何故か知りませんが、今から殺し合いが

始まると思いました。乱闘が始まる匂いがしました。慌てて妻に大声で

そっちに行くなと叫んでいました。怪訝な顔で振り返る妻の顔。何だろうと

顔を向ける観客たち。気のせいかと考え直して最前列まで来て見ると

酔っぱらって興奮状態の村人たちが気勢を上げているのでした。

そしてそのまま見物を続けると、火のついた松明と直径2センチぐらいの

松の棒での本気のたたき合いが始まったのでした。もうほとんど喧嘩。

年の初めにこんな事やってそれから1年仲良くやって行けるのでしょうか?

と思うぐらいの激しさです。アドレナリン出るわなと思いました。でも、男の

喧嘩はセックスと同じで仲良くなるものでもあるのです。アドレナリンは、

汗に交じるのか、女性のフェロモンと同じように放出すれば判ります。

自分自身を解き放つためには、ただの肉になる事。ただの犬になる事。

今回は凄いですよ。いつものコデックス装なんですが、最後に2mmの

アクリル板を両サイドから貼ります。中も凄いけど装丁もカッコイイ。

 

 

 

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