謎のアジア納豆
2016 年 6 月 29 日 水曜日トキと梅干しと納豆は日本原産のものだという先入観に囚われながら、齢を重ね半世紀。
この本を読むまで知る由もなかった納豆のルーツと分布図。派生流域と作り方、役割。
基本、朝炊き立ての白いご飯の上に50回ぐらいかき混ぜた、和辛子と刻みねぎと醤油
入りの納豆をのせて、ハフッハフッしながら食べる事、週2回。これが我が家の納豆
スタイル。豆腐に油揚げ、厚揚げ、納豆、もやし、枝豆、毎日の様にどれかを食べて
います。特に納豆はそのうま味成分、香り食感別格でして、大豆の王様と云う位置
づけです。大豆は植物なのにタンパク質で畑のお肉と云われています。大豆と糖質、
米か小麦かサツマイモなどを食べていれば生きて行けます。ちなみに世界の6割の
穀物を牛や豚が食べています。みんなが菜食主義になれば、世界中で餓死する
人が居なくなります。菜食主義でどうしても欠かせないのが大豆で、そうなると一番の
ごちそうが納豆と云うわけです。納豆は人類を救うわけです。壮大なお話になって
きました。納豆に含まれるナット―キナーゼは血液をサラサラにする万能薬でこれこそ、
ぬちぐすい(命の薬)、医食同源です。
先週は、ゴウヤを買って来て、冷凍庫に余っていた姫鯛とエシャロット、パクチー、
川口納豆入れて、ニンニク、ショウガ炒めてナンプラーとコリアンダーにコショウ、
醤油を少々。ビルマの奥地の首狩り族になったような気分で、豪華な納豆料理を
堪能しました。古来日本では、納豆汁として食して来たそうですが、アジアの人
たちは何にでもトナオ(納豆)を使います。トナオを10回続けていえば、何とナットオ
になるのです。いえなりませんオトナになるだけです。でもなりそうだから何だか嬉しい。
日本の納豆の起源は秋田にあり、1000年ほど遡ると云います。納豆のつくり方は
簡単でプニュッと柔らかくなるまで大豆を煮て、枯草菌の付いたものに包んで、
40度温度を保ちながら48時間。これで簡単に納豆が出来ます。枯草菌は稲わら
だけについているように錯覚しがちですが、あらゆる葉っぱについているみたいで
6000年前の縄文時代には、栃の葉に包んで作っていたのではないかと云う、
大胆な予想も飛び出してきて、納豆のねばねばが、時間も空間も大きく繋げて
いき、糸を引きながら絡み合っていくのでした。
近々、納豆創りやってみます。成功したら「イニュ納豆」として売り出しますよ。
これからの時代は農業です。半農半本創り。こうご期待。