放浪の画家 ピロスマニ
2015 年 12 月 8 日 火曜日岩波ホール、最初ちょっと居眠り。でも途中からぐいぐい引き込まれていきます。
絵画の様な構成された映像美。シンプルではありますが画力が強い。
ピロスマニの絵そのものをなぞったような映像です。グルジアは、今はジョージア
と云いワインで有名です。ロシアとトルコに挟まれて黒海に面しています。
音楽がトルコ風でもあり、コサック風もあり色々と文化の融合があった古い歴史の国。
中心にあるゴリはスターリンの出身地です。文明が出会う場所は、同時に激しく
火花を散らす場所。寡黙であり感情がシンプルであるという事は、とりもなおさず
苛烈な歴史を持っているという事。それらのことが淡々と一枚の絵として綴られて
いきます。
われわれ現代人は、何と無駄な言葉を吐き続けているのだろうと、考えさせられます。
画家が女優に恋をしてバラの花を贈る場面は出てこないけど、それが日本で歌になった
「百万本のバラ」です。力強い映画です。