カフェ・ド・フロール
2015 年 4 月 6 日 月曜日YEBISU GARDEN CINEMA 復活のこけら落とし上映作品。
「カフェ・ド・フロール」 ダラスバイヤーズクラブの監督作品。
天使とマリアのお話と現代のアダムとイブのお話が交互に
続いていきます。これはどのようにつながっていくのかな?
少しかったるいな、アダムとイブのいちゃいちゃが少し多いなと
出ようかなと思っていたところでなんと輪廻転生が出てきます。
「えーぇ」今度は「仏陀ですか」と思っていたところで二つの物語は
一気に加速し始めて驚愕のラストになだれ込みます。
気が付いたらボロボロ泣いていた。ほんとになんで泣くのか
判らない。何が起こったのか判らないです。上手く言葉に出来ない
のです。断片、メッセージが少しづつ心の中に溜まっていって一気に
爆発したみたい。冒頭、空港でダウン症の子供たちのグループと
すれ違うところ、主人公の後ろ姿をカメラはずっと撮っています。
右手でほほを触る、そしたらその右手が濡れている。さっき幸せそうな
家族と別れたばかりで、そのようなショットを入れてくる。それもほんとに
よく見てないと分からないような濡れた輝き。ここで泣く?最初にこのような
しかけをアピールさせられると途中で息が抜けなくなる。強制させられた
集中が最後のカタルシスに向かって一気に燃え上がる。このような映画
体験は初めてです。この監督は多分法悦とかトリップが好きなんでしょう。