ぼっちと焚火と新宿御苑

2014 年 11 月 27 日 木曜日

八街のピーナッツ畑。

「ぼっち」  茎や葉っぱを室にして醗酵させて肥料にするもの。

早朝の高速の湾岸線。いつも変わらずデズニランド詣での葛西出口。

無思考のナビ任せ隊が数キロの行列をなしていますが、此処はナビの

言うこと聞かないで浦安で降りるのが正解。ノンストップで正門まで行けます。

9月の連休で朝9時到着で実証済み。甥のちび介たちの送迎で行きました。

これがナビ任せというのではなく、ただ単純に人が並びだしたから自分たちも

並ぶという行動だったら、恐ろしいですね。

何も考えないというのは麻薬です。ナビとデズニは危険です。

夜明けを待つぼっち達。ただひたすら沈思黙考。

ぼっちが人を深くする。称賛が人を大きくする。

でも土台を深くしていないとすぐ倒れます。

一人ぼっちはとても良いことです。

友人夫婦が泊りに来たので焚火でおもてなし。

濡れた新聞紙とアルミホイルで焼き芋がお美味しゅうございました。

翌日は新宿御苑で紅葉を堪能。

紅葉とか言いながら写真の色取ってしまいました。

廃墟のような水飲み場だし。

紅葉。

十月桜。人が撮ってたので、私も何となく撮る。

凝り固まっている、友人夫妻。

良い夫婦の日と結婚記念日の連休でした。

焚き火大全 

2014 年 11 月 21 日 金曜日

焚き火大全  焚火のいろいろ

普通の焚火は、枯れ葉や枯木などを燃やして

ただ暖をとる。あまりべちゃべちゃ喋る人はいない。

朝の冷え切った体を動く体にエンジンをかけるための

もので体が出来上がれば、黙って輪から離れて持ち場に

向かう。でもそのボーとした放心にそれぞれの心が現れていて

ボーのほうがナンボか饒舌というか、エキスが滲み出している。

そんな輪の中で一緒になってボーとしているのが楽しいというか

面白い。

有名焚火俳句200句のうちの気に入ったもの。

軍港を あぶり出したる 焚火かな

おのおのの 過去半身に 焚火照る

捨てし身や 焚火にかざす 裏表

尻あぶる人 山を見る 焚火かな

焚火かなし 消えんとすれば 育てられ

焚火して 上向きの顔 持ち帰る

焚火の輪 背に山々の 寒さ負い

みな黙し 今日のあぶれし 焚火かこむ

一人退き 二人よりくる 焚火かな

わがからだ 焚火にうらおもてあぶる

焚き火

2014 年 11 月 20 日 木曜日

10月の終わりに8年ぶりに川べりでキャンプをしました。

みんなが持ち寄った一斗缶のストーブや炭コンロで

暖を取りながら、それぞれに今置かれている状況の難儀を

話したり、笑ったり、嘆いたり。暗い中でただ、静かに温かな

火に炙られて、身体が溶けていくような気持ち良さが

忘れられなくて、先週、焚き火台を買いに行ったのです。

野で働く人は焚き火は、いつでもどこでも出来ますが、勤め人には

そのような場所はあまりありません。

キャンプ用品店で焚き火台を買うつもりが、どうゆう風に気が廻ったか

かまどを買ってしまいました。これですと薪をくべて焚き火もできるけど

煮炊きも出来ます。ガスや電気が止まったら、タンスや水屋を壊して

燃やすこともできる。炊き出しも出来るので、ただ暖を取るより実用的

です。買ったばかりなので家の中に置いてますが、此処で燃やしたり

はしません。週末はバルコニーで焚き火です。

ほんとは、直火でやりたいのです。遠い誰も来ないような海辺で

やりたいのです。ただ悩みだけ持ち寄って。

ヒーロー

2014 年 11 月 10 日 月曜日

2002年のギャンチュン・カン北壁登頂以降の山野井さんの山行は

あまり注意してみていませんでした。もう終わったという想いが

強かった。あれだけ手の指や足の指を無くして岩に挑むなんてことが

出来るはずがないと思い込んでいました。

だからこそ2007年にグリーンランドの岸壁を登っている姿をテレビで

観たと同時に感激のあまり雨だれの様な涙が下にぼたぼた、ぼたぼたと

落ちて行った。山野井さんが山で死んだってこんなに泣き方はしない。

ギャンチュン・カン北壁以前は細かく山行記録は追い続けていましたが、

それ以降はほとんど見ていませんでした。グリーンランドもテレビ局が

絡んでいたので、そうかここまで戻ってきたかという感激とは裏腹に

どこか冷めて見ている自分がいました。指を無くしてからの山野井さんが

凄いです。グリーンランドの時は不意を突かれたけどそれからの12年は

凄いですね。熊に食われかかっているのを撃退して命をつないで、

崩れた顔のまま山に挑み続けています。ほとんど昔と変わらない

レベルまで復活しています。

私にとってずっと長くダントツのヒーローは輪島功一さんなんです。

三度世界チャンピオンに返り咲いたボクシングのヒーロー。

負けても落ちても這い上がってくる不屈の精神に弱いみたいです。

でもこれは別に私だけじゃないか。輪島さんと並んだか、超えたかな

とも思います。

昨日、あさのワイドショーで先週の実業団駅伝のニュース映像がありました。

一位はコニカミノルタです。2位が日清食品。

かみさんが「曜ちゃん、どうしたかな」と云いました。「さあどうかな、今年の秋

結果が出ないと首らしいけど・・・」早稲田で活躍して日清に入った曜の字は

いきなり足の故障でずっと大会に出れない状態で、練習しては痛め、無理を

しては壊すという事を繰り返していました。私の中ではほとんど終わりかけ

ていました。「ちょっと調べてみてよ」いう言葉にも面倒くさくて放って

おいたのです。それが夕方になって少し調べ物があってパソコンを

立ち上げたついでに日清を調べたらなんとなんと走っています。

5区を9位で走っています。復活というレベルではないかもしれませんが

とにかく走っている。大したものだな。ガンバレ、曜の字。

グッドデザイン金賞

2014 年 11 月 6 日 木曜日

先月、編集長の高橋さんから「グッドデザイン大賞」ノミネート最終

9商品に選ばれたという連絡は頂いていたのです。

11月4日、最終プレゼンを行って大賞が発表されるという段取りでした。

今回の「東北食べる通信」はメディアとしては初の事で、産業と流通の

仕組みと新聞がセットになって商品として届くというのは全く新しい試みで、

地方創世という旗印のもと「これはひょっとしてひょっとするよ。」と期待

して居ったのです。昨日、今日とご連絡を頂けなかったので、ネットで

調べてしまいました。結果は一回目の投票で2位。1位と2位の決選投票で

2位確定。残念ながらグッドデザイン大賞は惜しくも取れませんでした。

でもグッドデザイン金賞です。しかしこの試みが、多くの人たちに評価された

のは大きいと思います。

ナチュラル系のスーパーで生産者の顔写真付きの野菜が売られているのは

昔よくあった売り方ですが、食べる通信は生産者の生活や生き方、作物の

拘った作り方、その思いまで丸ごと一緒に商品として届くというのは、命が

繋がるという事そのものなのではないかと思います。イニュニックという

社名を私が付けたのは、これは新潮社から出ていたマザーネイチャーという

雑誌に連載されていた星野道夫さんの文章からもらったものですが、

人と人とが人と動物が人と植物が人とモノが繋がって人間という命が

立ち上がる、その関係性が命そのものだというイニュニック(生命)の考え方

でもあります。印刷屋として日々、行っていることは、「食べる通信」さんと

同じことを行っているつもりです。だから余計にとってほしかったなぁと思い

ますが、金賞でも充分でしょう。11月号は秋田のハタハタです。

http://taberu.me

グッドデザイン大賞5位は、「シグマdp2 Quattro」でした。

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