ミツビシとリョウビ
2013 年 6 月 20 日 木曜日本日、印刷機メーカーの三菱さんとリョウビさんが事業統合すると
発表がありました。三菱さんは印刷機のトップメーカーだった会社。
リョウビさんは後発の印刷機メーカーですが、革新的な機械開発で
躍進を遂げてきた会社です。しかしながら時代の潮流には抗しえず
老舗と新鋭との合併です。今度のJGAS2013には、ハイデルは
機械出店しない模様です。アキヤマ、シノハラが居なくなりハマダが
消えてもう印刷機メーカーは、コモリとリョウビしかいない状態になり
そうです。代わりに大きなスペースを取り始めているのがオンデマン
ド機メーカーです。各メーカーさん、オフセット印刷機とオンデマンド機
を合体させて少部数やバリアブル印刷の可変印刷ができる機械の
制作に力を入れ始めているようです。
昨日、お見えになったお客さまと昔の印刷の仕上がりについて話を
しました。今の印刷物は上りが軽いし平板だとおっしゃいます。
確かに私もそう思います。フィルム製版からデータを直接版にレーザーで
焼くようになって平板な感じになったように思います。それから写真が
デジタルになって独特な奥行きのある陰影が消えてしまいました。
もちろん中にはとてもうまく処理されておられる写真もありますが、
普通の写真は浅いです。あとは、印刷の低価格化と納品までの
時間の短縮です。インキを沢山盛るとインキ代もかかりますし、乾きが
悪くなるのでインキを少なくする傾向があります。そのようなことも
印刷物の低品質化に拍車をかけているのではとお話ししました。
そんな時代の潮流に何とか棹差さんとばかりに導入したのが
コモリの LA37 H-UVです。これは特殊な光を当てると瞬時に
硬化するインキを使うシステムです。印刷機の排紙口に出たときには
もう乾いています。すぐ製本加工出来ます。時間の短縮が出来ながら
インキをベタベタに盛ることが出来ます。インキを盛れるというのは、上りに
大きな差を生みます。人気のヴァンヌーボやラフ書籍用紙などでも気にせず
濃くすることが出来るのです。インキの改良も進んで色もばっちりでますし
インキも盛れるので普通の油性インキよりはるかに綺麗です。
今度のJGAS2013のコモリブースでは、先日インタビューされてお話した
時のDVDが流れるそうです。あまりにも調子に乗ってべらべら喋ってしまい
あんたは、コモリさんの宣伝マンかと言われそうな位持ち上げてしまって
ちょっと今、後悔していますが、出来はとても気に入っています。