高画質モノクロオンデマンド機
2012 年 1 月 26 日 木曜日モノクロオンデマンド専用機。debut!
高画質、1200dpi。 オフセット印刷に迫る美しさ。
印刷屋がデータに忠実に印刷物を製作するのは、長く我々の体に沁み込ん
だ習性です。それは印刷屋の守備範囲がデザイナーから貰ったデータを指示
通りに印刷することのみだからなのです。ですから、指示以上に綺麗にする
ことは、ある意味越権行為になります。綺麗とは所詮刷る者の主観に過ぎ
ないからです。しかし、弊社がウエブでお客様から印刷物をお受けするように
なって、頭を悩ませておりますところが、お客様のデータをそのまま印刷しても
所謂綺麗な印刷物が出来上がらないと云う事です。データは専用のソフトを
使っていただいて、画像など補正しないとなかなか綺麗な印刷物になりません。
屋外の明るい写真は良いのですが、屋内の写真は光量が足りないため、
ほとんど暗くつぶれてしまいます。ですからあまりひどいものは、黙って修正
しております。モニターはRGB、光の3原色で、グレースケールにしても、
光ですので、色の3原色よりも明るく細部も出ております。そしてモニターも
出荷時に輝度を高めに設定した状態で出荷しております。吾々自身がいつも
明るく、綺麗な画像を望む傾向があります。しかし、デジカメの画像はカラー
バランスを崩したままなのです。さてここからが本題です。今回導入した、
モノクロオンデマンド機は、リップ内にトーンカーブでグレースケールを補正
する設定が組み込まれております。
全画像の平均値になりますが最初に設定しますと画像補正をしながら印刷
してくれます。しかしながらこの機能はご家庭のプリンターにごく普通に標準
装備されております。データが流れてきたらメーカー独自の美しさ基準で印刷
しているのです。 プロのサービスとは何でしょうか?写真の現像屋さんは
それぞれの技術で印画紙を綺麗に焼きます。散髪屋さんだって、鮨屋さん
だってお客様のご注文に独自の技術を付加してサービスしています。
印刷屋もその会社、その会社で独自の美しさやサービスを持たなければ
生き残れない、そのようなステージに移行しつつあると思うのです。
当たり前すぎる話ですが。