ステイ ハングリー ステイ フーリッシュ

2011 年 10 月 7 日 金曜日

古いマックのキーボード。本体はもうないのですが、キーボードだけは

捨てられず、社内に飾っております。印刷屋とマックの付き合いは

古いです。社名を決める時もマッキントッシュから松金印刷という

名も候補に挙がっていました。

「ステイハングリー、ステイフーリッシュ」

腹ぺこのまま、馬鹿のまま。私が言うと「まんまじゃん!」と返されそうですが、

将来有望な学生に向かってスティーブ・ジョブズ氏が言うとありがたいお言葉に

なります。これは、私的にはロックの定義そのままの意なんですけど

「ロックン ロールだぜぃ いえぃ!」と云うと全然違う愚かさが出てくるような

感じがします。スティーブ・ジョブズ氏は、面白い便利な道具をたくさん世に

送り出してくれました。とくに印刷屋にとってそれらはデザインの発想の仕方

または印刷の形そのものを劇的に変化させて来たと思います。もちろんソフトが

あってこその話ですが。20年以上ワクワクドキドキしてきたのは確かです。

一時期アップルの株を持っていたことがあります。ちょうどアイポッドが出てすぐ

あたりです。父が運用していた株を相続したので、自分でも株をやってみようと

すべて売って、その時一番気になっていたアップルを買いました。

生前父から私が推す会社はほとんど上がると言われていたので、そこそこの

自信はあったのです。最初は良かったのです。少しずつ少しずつ上がって

行きました。根が貧乏なものですから気になって気になって、毎日何度も

何度も株価を確認します。上がったり少し下がったり、ハラハラドキドキ。

そのうちにアップルの決算月になって粉飾決算していたことが明るみに出て

株価がどんどこどんどこ下がっていきます。元本割れしてまだまだ下がります。

こうなると素人の浅はかさ。

息せきって株屋に電話して「売ります、売ります。全部売りです。」

 

 

暗雲

2011 年 10 月 6 日 木曜日

雨が降りしきる。これでもかとばかりに雨雲も垂れ込める。

サンシャイン60が半分以上雲の中です。

長靴

2011 年 10 月 5 日 水曜日

目がしょぼしょぼしてきたので、眼鏡をはずして下を見たら机の下に

誰かが立っているので吃驚しました。 

嬉しい知らせ

2011 年 10 月 5 日 水曜日

イラストレーションによる誌上コンペ「第百八十回ザ・チョイス」で弊社の

お客様の大河原様が入選されたとのお知らせを頂きました。

若く新しい才能が花開いていく過程を目の当たりにすることができる、

この場所はいつもとてもわくわく、ドキドキします。

うちで本作った人みんな羽ばたいてほしい。

      滑走路、整備してお待ちしております。

都電荒川線 100周年

2011 年 10 月 3 日 月曜日

鬼子母神駅前。記念の花電車が走りました。近所を走る都電荒川線。

明治44年から走り続けて今年でちょうど100年目。

新宿の早稲田駅から三ノ輪橋駅まで約13キロを結ぶ都電です。

王子の飛鳥山付近は車道を走る路面電車となりますが、ほとんどは

専用軌道を持ち、家と家との間をのんびり駆け抜けます。

南千住の三ノ輪橋は、昔吉原があったところ、永井荷風が遊女の弔いに

よく通った浄閑寺。品川の鈴が森と並んで江戸の処刑場だった小塚原

刑場。ここは子連れ狼の仕事場で、杉田玄白もここで死体解剖をしていました。

回向院は、吉田松陰、鼠小僧次郎吉などの咎人が弔われているところ。

この近くに山谷があり、明日のジョーの泪橋もここにあるそうです。

荒川のこの辺りには、弊社の製本の下請けさんがいるのでよく来ます。

日本堤の方にテレビで紹介されていた有名な馬肉屋さんがあります。

今回で2回めなのですが、また少し足を延ばしました。

店の主は耳が少し遠く、腰も少々曲がり始めた70ぐらいの人の良さそうな

爺さんです。500グラムの馬刺しを塊のままでと注文しました。

塊を手に取り秤に乗せて、油紙に包もうとしたところで手を滑らせたようで

土間に落としてしまったのです。

「あわっわっわあっー!」と声をあげながら、慌てて拾い上げ、フーフー吐息を

吹きかけています。向うを向いて何やら一生懸命布巾で全体を拭いております。

そしてやおら、元の油紙でまた包もうとするのです。

「ちょっとちょっと、おじさん、それ売るの?」

「えっ、駄目かい?」

「駄目だよおぅ、今落としたじゃん!」

「だから、ちゃんと拭いたよ。」

「でもそれ、生で食べるんだよ」

「そりゃ、生のほうがいいね」

「・・・・・・・・・・・・・。」

「違うのに代えてくださいよう!」と云ってビニールパック入りの物に

代えてもらいました。

この辺は濃くてディープです。

「三和戸のバイ菌で死ぬのかい?」ともう一人の自分が囁きます。

「なんで馬肉にしたのか忘れたのかい?」と畳みかけます。

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