オーストラリアよりの知らせ

2011 年 9 月 24 日 土曜日

今季の成績。チームは最下位。でもふぶきは、トロフィー4個にメダル5個。

なかなか、素敵な環境で頑張っているようです。

パラレリズモ

2011 年 9 月 10 日 土曜日

パラレリズモ、1枚の写真の中に複数の視点。または複数の時間。

通常のパノラマ写真は、視点を固定してそこを中心にしてカメラをパンして

撮影されますが、パラレリズモは撮影視点を移動しながら撮影されます。

道に面した建物を道沿いに移動しながら何枚も撮影しそれを組み合わせて

一枚の写真にします。原稿を拝見したときには、初めてみるその手法に

吃驚してしまいました。このような写真は初めてです。

パラレリズムというのは、二つ以上の事柄などを言うときは、その対比や

説明は統一されてなければならないということですが、なるほど今回の

写真集の題材も、様式を統一したような街並みが写されています。

イタリアのバルレッタ、新宿の思いで横丁、京都の町屋、伊根の舟屋、

新宿のゴールデン街等。何十件がちゃんと並列にちゃんと正面から

撮られています。この平等さがパラレリズムの基本ではあるのですが、

そのような比較検討を超えてしまうものが全体から立ち上がってきます。

前は建築を勉強されていて、その学術的資料としてこのような手法を

思いついたとのお話ですが、視点を増やすことによって時間が入って

来ることになるのか、人が写っていないから静かなのか、まるで江戸時代の

風俗図屏風の絵のような明るい乾きがあります。

久々に興奮を覚えた写真集でした。

紙の値上げ

2011 年 9 月 6 日 火曜日

6月ごろより紙屋さんから9月か10月ごろより、紙の値段が上がりますという

話は聞いていたのですが、いよいよ実施されるとの案内を渡されてしまいました。

今回の震災の影響で、被害を被った製紙メーカー、とくにひどい日本製紙は、

全工場の4割にも及ぶ施設が被災し、9月1日の出荷分より15%ほどの

値上げを実施してきました。幸い弊社の用紙は、王子製紙、北越製紙を主力に

しているのですが、王子、北越も10月から、同じように15%ぐらいの値上げが

予定されているそうです。紙の値上がりは、国内主要製紙メーカー17社いつでも

同時です。

確かに直接被害にあったメーカーは、値上げ要求は致し方ないと思いますが

我々のような価格競争にさらされた印刷屋も震災後の経営はとてつもなく

厳しいものがあります。

今回、ある紙屋さんからのファックスに「輸入紙のご案内」という用紙が一緒に

送られてきました。とても安い単価です。品質も多分問題ないでしょう。

でも私は、紙にこだわりたい。紙に印刷されるのは、言葉です。

「初めに言葉ありき、神は言葉とともにあり、神は言葉なり」と言います。

雑記

2011 年 9 月 5 日 月曜日

マンションの大修理ということで、バルコニーの物をすべて

撤去するように申しつけられました。

鉢植えの木を剪定バサミで切り刻む。

しっかり這った根をブチブチ音を上げさせながら引っこ抜く。

そして夜、獰猛な顔をした鯛のお頭をいただきました。

今日、私はこんな顔をしていたのでしょう。

ミュージック・マガジンの9月号やっと買いました。

とうようズ トークが今回、中村とうようさんの遺書になっていて

ショックのあまり、胃がしぼり上げられたような感じがして、下顎が

少し震えた。  何があったんだろうとずっと考えていました。

20代、ミュージックマガジンをずっと読んでいて、この雑誌で音楽を知った

ようなものです。今野さんも好きな人でしたが、去年死んでしまった。

音楽の火が消えかかっているのでしょうか?

日曜日の朝、鬼子母神のすぐ横の通りで乙武さんとすれ違いました。

あの自動歩行車の上にすっくと立ち上がり、まっすぐ雑司ケ谷のほうへ

やってきます。あごと肩で開いた携帯を支え持ち、何やら読もうとして

いるのか文字を打とうとしているのか、一瞬のことだったので、はっきりとは

分かりませんでしたが、つぎはぎだらけのでこぼこ道で、馬上の

サムライのような猛々しさを感じさせるものがありました。

オーラが凄いというか、存在感がある人だなと思いました。

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