寝ござ

2011 年 7 月 11 日 月曜日

寝ござは、イグサで編んだもので布団の上に引いて休みます。

下ろしたての物は新しい畳の匂いがして、蚊帳と蚊取り線香と寝ござの

それぞれの匂いが混ざり合ったそのなんとも言えない匂いが遠い幼かった

夏の夜の記憶です。

小学生の時に使っていたものは粗悪品で、うつ伏せで涎を垂らして寝ていたら

顔料が溶けて、朝起きたら顔中青黒くなっていて、きつく絞った濡れタオル

で涙が出るほど擦られて、「オー、歌舞伎役者みたいになっちょるよ。」と

囃された思い出があります。

そう云えば夏の暑い時は寝ござが気持ち良かったなと思いだし、生まれて初めて

買い求めました。簡単にいえば柔らかい畳の上で寝ているようなものです。

ひんやりとした肌触りが気持ち良いです。

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