カラーキャリブレーション対応モニター

2011 年 9 月 2 日

画像本来の色を忠実に再現できるモニターです。定期的に画面の色を

キャリブレーションすることによって、正確な色を再現できます。

(ジャパンカラー)

イニュニックではご入稿いただいたカラーデータは、すべてDDCP

(簡易校正紙)で確認の上、印刷に回します。あくまでも画像の線や

レイアウトの崩れなどを見るためのものですので、あまりにもおかしい

色味ではない限り、そのまま印刷にかかってしまいます。

基本的に完全データ入稿が建前ですし、印刷屋がデータを勝手に

修正するというのは、これは甚だしい越権行為であるという建前に

長らく、また未だに囚われているというのが現状ではないかと思います。

通常プロのデザイナー様は、簡易校正や本紙校正などをお求めいただいて

おりますが、一般のお客様には、その工程を省かれる方のほうが多いように

見受けられます。デジタルカメラで光量の足りない状況での撮影では、黄色

みがかってくすんだ色になってしまいます。

ほとんどの写真がそのような状態です。

このような現状を見るにつけ、これはやはり印刷屋の責任ではないかと

考えるようになりました。昔は、写真修正は印刷屋の仕事の範疇でした。

近々、ご入稿前の写真画像修整サービスを始めさせていただきます。

デザイン、編集前の段階でご使用予定の写真データ(RGB)だけをお送り

いただいて、適正なカラーバランスに修正して、返送いたします。

また、あらかじめ印刷タイプまたは、使用用紙などお聞かせいただけましたら、

それぞれに適した微調整も施せます。同時に写真画像だけのDDCPも

ご依頼いただけましたら、具体的な仕上がり品と同じものが確認できますので

商品が出来上がって来るまでの無用の不安も解消できると思うのです。

蠟引き加工

2011 年 8 月 30 日

イニュニックの新しい社封筒です。

東海クラフトH判129.5Kの用紙で角2封筒を製袋して両面に

蠟を引いたものです。水ぬれに強く、昔はよく魚屋さんなどで魚を包む袋に

使われていました。江戸時代、浪人の傘貼り内職の仕上げに蠟を重ね塗り

して番傘を仕上げました。

現代では純白ロールなどの包装用用紙や耐油紙が一般的です。

あまり需要は無い様でもう都内に数件しか、蠟引き加工屋さんは、

残っていません。

技術は時代を映しますが心も表します。残し続けたい製法です。

花火と梅干とひかりごけ

2011 年 8 月 29 日

ビルの谷間から隅田川の花火を見る。テレビも観ていたけど、

今年の花火はさびしい。

埼玉の越生へ梅干を買いに行く。たまたま雑誌で知ってからこの3・4年は

このおばあちゃんの梅干を毎日食べています。いつもは宅急便で送って

貰っていたのですが、私の命を支えてくれている方は、どんな方なのか、

また一言お礼を言いたくて、直接訪ねてみました。

手島アキ子さん。昭和2年生まれの御年84歳。

身長150センチぐらいなのに、手は私のより大きい。

うちわのように大きいですねと言うと「そうなのよ。これが私の

勲章なのよ。」と笑います。ずっと働き続けて来た人の手です。

84歳とは思えない元気さです。

「私は梅に生かされているのよ。」と云って嬉しそうです。

これからは毎年、会いに来ようと思いました。

吉見百穴。

明治時代は土蜘蛛人の住居だと偉い先生が発表したそうですが、

今では古墳時代の墳墓だというのが定説。中は1.5メートル四方の

小さな空間。一つに入ってみたけど、誰もいなかった。

ひかりごけ。

エメラルドグリーンのものがそうです。奥深い暗闇でこの群生を

観ることができたらきれいだなと思います。

「ひかりごけ」は読んでいないけど、大まかなあらすじは知っております。

倫理などでは括れない、生きようという意志の輝きを表わしているんでしょうか?

トンネルの中からずっと光の射す向うを見ている。

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