肉吸い

2024 年 7 月 20 日 土曜日

ニエプスが「馬をひく人夫」を撮ったのが1825年で来年で200年と

云います。リュミエール兄弟が映画を発明したのが1895年で来年で

130年です。写真や映像は難しい局面を迎えることになり始めます。

関係があるようでない様でない事も無いのですが、先週大阪に行ってきま

した。大阪駅の梅田から難波までは約6キロ位です。横方向も左程距離が

有る訳ではない。南船場のビジネスホテルを拠点にそこら中を歩き回って

きました。かみさんは2年ほど大阪の淀屋橋当たりの会社に勤めていて少

しは大阪の事知っているのですが、私は19のときに一回足を踏み入れた

だけで殆ど毛嫌いしていた。小学時代毎週「吉本新喜劇」を見ていたくせ

にです。今は世界中が夏休みなので観光客は多いですが、大阪は全府民挙

げて迎え撃っている。東京の十倍ぐらいいるような気がします。難波は凄

かった。完全に観光客シフトで取りこぼしの無い様に必死でしたね。この

辺りの感覚見に来たわけです。山手線のスマフォ率100%やけど大阪は

20%ぐらい。時々ちょっと出して画面見てすぐしまう感じ。スマフォの

家畜にはなっていない。さすがに天上天下唯我独尊の独裁者は変わってい

ない。悪う云うたらそうやけど、大阪云う街をみんなが愛していて関係性

を大切にしているのが良く解る。前はこの感じ、仲間だけで集まって排他

的な感じが嫌いだったのやけど、私自身、何が変わり始めているのかなと

思う。ただ歩き周っていただけでも無くて、しっかり食の文化も堪能さし

て貰いました。大阪と云えばだしですやろ。うどんは食べました。当てに

していた「黒門さかえ」「老松」は、廃業していた。WEBサイト持ってい

るとこ少なくて食べログの情報も見ないと手痛い失敗を沢山しましたが、

その入れない店の近くに入って左程美味しい訳もなく、普通の味を堪能す

るのが我らが旅の神髄。難波の「千とせ」もこの暑い夏にうどんは無いや

ろとのんびり構えて行ったら30人ぐらいの行列。ここは並ばされました。

エッチな感じでしょ。「肉吸い」肉うどんのうどん抜きを言います。汁に

ぎょうさん浮かんだ肉を吸うても食べれません。ちゃんと咀嚼するんです。

直ぐ近くの吉本の芸人が広めたいやらしい言い方や。濃い目のだしで肉にも

軽く味がついているので吸い物としては味は濃い。全員がこれにたまごかけ

ご飯を付けて交互に食べるのやけど、なんで汁の中にご飯を入れんかな?と

おもてた。東京でもはやりますな、これは。美味しい。

笑いの肌触り。優しくねぶれば安生宜し、強く吸えば笑いに代わる。

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