荻窪 播州
2024 年 5 月 28 日 火曜日先週、荻窪に飲みに行くことが合って、酔ったついでに前から気になって
いた南口、線路わきの「播州」に立ち寄りました。ここは、荻窪文化人と
云われる人たちが集う酒場と知られていて、恐れ多くて20代の洟垂れで
はとてもじゃないが入れるような処では無かったのです。近くに住んでい
た井伏鱒二は晩年まで通っていたと云う事です。御大が中で構えてりゃぁ
外まで妖気は漏れ出す隙間だらけの安普請。始めたのが1950年ごろと
云うから当時の闇市の様相そのままで、「へぇ、こんな処でぇ」と云う佇
まいでした。先代は明石の人で付けたのが「播州」荻窪生まれの2代目は、
優しく色んな事を教えてくれました。店構えと親父の顔は時代の鏡とも言
えるけど。40年ぶりに入った過去の遺物だと思っていた場所が思わぬ時
代を蘇らせてくれました。ここは「行っとかなあかん店」ですね。