菊川 ストレンジャー 映画館
2024 年 1 月 29 日 月曜日
昨日久しぶりに映画を観てきました。(1年ぶりぐらい)ストレンジャー、
面白いものを結構やっているよと云う話は聞いていました。去年のアート
ブックフェアーでも何かコラボしていたようでした。一昨年の2月から「ス
トレンジャーマガジン」も刷っていたのですが、まさかここの本とは知り
ませんでした。私が映画好きで感想書いたりしているからなのか、映画関
係の印刷物は、凄く多いです。先週、「映画パンフは宇宙だ」の新しいも
のも納めた筈です。で昨日、やっと時間取っていけたのです。観に行った
のは「福田村」そしたら間抜けなことに日にちを間違えていたのです。
福田村は今日からでした。ロビーでストレンジャーマガジンが並んでいる
のを見て「イアヤハヤ、なんてこった!」お得意さんじゃないか?と。
で10分後に始まる「共想」を観たのです。40分もかけて来たんですから。
そんな動機で観た「共想」が驚きのモノだったのです。幼馴染、女性二人
の互いに思い合う話を軸に東日本大震災について考える、人と人が互いに
思い合うと云う事を究めて抽象的に表現した実験劇的な・・・・・。少し
寝ましたけどね。遠い街の光の詩のところで、昔読んだ「尾崎放哉」の京
都の街の灯りを思い出していました。自我を捨てるために京都の町中で
「便所掃除させてください」と一日奉仕して夜、丘の上の「一灯園」に帰
るとき振り向いて見た京都の街の灯り。胸を締め付けられるような人々の
暮らしがそこに在った。我に囚われすぎると周りが見えなくなる。自分が
小さくなりすぎると全体が幅を利かせていく。共想と云う言葉には程よい
自分の大きさが大切だ。後半グーンと良くなって、特に特養の先生に目を
引き付けられて、良い演技だなと思っていたら最後のクレジットで「柗下
仁美」と名前が出てきて、「アッこの人、妹さんだ。」と気づいたのです。
今から7年前に創った写真集「数日間のダイアリー」にも写っていた。
写真家の柗下知之さんのお母さんの最後の数日を写した写真集。この映画
の2年前の写真集に写っている仁美さんは、微笑んでいるのに苦悩の濃い顔
で写っている。でも2年後の映画では、穏やかな顔になっていた。綺麗にさ
っぱりした笑顔だった。人の顔と云うのは恐ろしい。