明恵

2023 年 3 月 28 日 火曜日

今は、青山真治さんの「宝ヶ池の沈まぬ亀Ⅱ」を読書中なのですが

これはなかなかの日記です。映画と音楽の日記にご自身の闘病記が

入って来る、ちょうどコロナ禍の3年間の生活の縛りもある。面白

く無い訳がないと云えばどえらく不謹慎ではありますが、言葉の重

さが違います。深刻でありひょうきんであり。いっぺんに読まない。

本棚の未読の本をつまんで興奮を沈めています。先先週土曜日の朝

につまんだのが「明恵 夢を生きる」河合隼雄だったのです。早く

読まなくちゃと考えながら、年表見たら親鸞と同じ年の生まれですね。

ある意味真逆の生き方をした仏教徒です。それで朝新聞買って会社に

行って書評欄を読み始めたら「あかあかや明恵」を横尾さんが書評し

ている訳です。これこそが明恵的法力の顕現。時々、こんな偶然が起

こります。明恵と云うのが凄い。それで終わらないのです。先週土曜

日に鎌倉からおいで下さった方の詩集の相談を受けていて、昔出版し

た本を読んでいたら何となく明恵が浮かんできたのです。それで、先

週在った事をお話したら、やはり「明恵 夢を生きる」を読んで凄く

影響されたとお話しされました。具象と思念が強く結びつきながら世

界が廻っていると云うのは古くから言われてきている事ですが、目の

当たりにすると矢張り驚きです。

上へ