KG+ KYOTO GRAPHIE 4/8~5/8

2022 年 6 月 28 日 火曜日


今年の京都グラフィーは、通常開催で、無事4/8から5/8までの

一ヶ月行われたようです。この時期に毎回、報告書的なレポートの

印刷をお請けしているので今まで1度も行ったことが無いのに判っ

たようなつもりになっている私です。ゴールデンウィークまで繁忙

期が続くので中々難しいです。飯田ナオミさんが「シグマ賞」とて

も嬉しい。未だに飯田さんの素顔がはっきり判っていない。自画像

写真だから凄く一杯写っているけど、どれもはっきり映っていない。

普遍性を獲得しようという試みだとしても、喜びを共有しようにも

飯田さんの顔が思い浮かばないのは、少し痛いです。ハグしようと

したら実体のない空気だった感が大きいですね。マスクは罪だわ。

回里さんの展示風景などが見れて良かったです。京都グラフィーは、

素敵ですね。京都の町全体が会場で展示が主になっている。作品集

を造っている私が云うのもなんですが、作品の展示は見せ方で色々

拡げる事が出来る。古い千年の都やけど京都の人は新しいモノ好き

ですね。

ゲルハルト リヒター展

2022 年 6 月 26 日 日曜日

展示の半ば頃「黒赤金」と云う作品が出てきました。これはちょうど三日

前に同じタイトルの散文を読んでいたのでした。古谷誠一さんの「メモリ

ーズ」に寄せられた、東ドイツの作家アイナ― シュレーフの「黒赤金」。

黒赤金(黄)はドイツの国旗の色です。リヒターの作品は縦に並んでいた

のですぐには気づきませんでした。クリスチーナの統合失調症の原因と云

うか元になっているのが、強制収容所の記憶だと云う事。よく読めば、シ

ュレーフもその辺りの事をずっと書いている。リヒターも元々は東ドイツ

の人です。勝利への意志、創作への意志、絵画鑑賞への意志。生存を自ら

の意志とは違う動機で生体から死体に変容させられた者たち。

「ビルケナウ」至高の到達点だと思いました。


往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ

2022 年 6 月 23 日 木曜日

人の行いと言葉をダイレクトに見続けると云うのは、究極の芸術でも

ある様な気がしました。植本さんと滝口さんの往復書簡を読んでそん

な感想を持ちました。一人になる事も花を送る事も言葉から遠く離れ

た処へ行く事を現していますがその前に丁寧に紡がれた言葉がある。

はじめに言葉ありき、人と人は言葉によって人間になる。日記と云う

のを改めて考えると非常に興味深い活動ではあります。一人だけの備

忘録的なモノでは無くて全てを公にするタイプの日記ですが。私もこ

こで16年書き続けています。会社の中のブログなのであまり自由に

は書けませんが、(会社を私物化しているという批判もあります。)

糸井さんもやっているのでまぁ良しとして(文章のレベルが違う)

会社の顔が「誰なのか?」と云うのはとても重要だとは思います。

広報で取り繕った言葉を並べるより遥かに本質的なモノが漏洩します。

とても危険であるのを重々承知したうえで敢えてやる事に意味があると

思っています。

地震

2022 年 6 月 21 日 火曜日

毎朝、5時になったらNHKラジオを着けて、天気や色々な話題をなんとなく

聴くのが習慣になっています。先週、養老孟司さんが出演して地震の話を

されてました。南海トラフ地震。今から20年ぐらいの間に起こるだろう

地震の確率などを含めて、割と細かく、しつこい位に喋って居られた。こ

んな地味な処で、何が何でも言わなければいけないという口調で喋るモノ

だから、私も身を乗り出すように聴いてしまいました。最後のほうでは起

こる年までお話しされるものだから、何か特別な秘密を聴かされている様

で、朝の一時が急に冷たく固いものになるようでした。2038年から

2040年だと云う事です。それで「2038年~2040年 地震」と

検索したら結構一杯出てきますね。有名な人達が言っているようです。

このあたりの当たる確率は現在どうなっているのかは判りませんが気に

なります。ノストラダムスの大予言のようにこれがひとり歩きするよう

にはならないでしょうが、頭に留めて置くに越した事はないでしょう。

養老さんだから気になるのですね。もうなんだか余生を生きている感じ

がする人の言葉だから。

本屋という仕事

2022 年 6 月 20 日 月曜日

荻窪「Title」の辻山さんが「完璧な本」と云う事でイニュニックの

「原民喜童話集」を取り上げてくれました。版元の「世界思想社」様

から献本を頂き、この週末に本を読みながら本屋さんの事を考え続け

ていました。本を読む行為は、娯楽としての消費時間では無いですね。

エンターテイメントを読んだとしても。これは心と脳に与えるエネル

ギーの補給ですね。ある意味、食料品店に近い感じがします。薬局に

近いのかな?帯に「本屋は焚き火である」と在ります。少し謙虚に云

った感じ。大げさにでも無い、松明でも無い。遠くから小さく火が点

っているのが見える。そんな役割なんですね。

上へ