アートブックフェア―
2022 年 11 月 1 日 火曜日先週末のアートブックフェア―は、盛況のうちに無事終わりました。
例年の4分の1の1万人に数を絞った割にはなんだか凄く混雑して
いたので今回の人数制限はどの位なのだろうと主催者の方に訊いた
ら1日3000人なのですね。イニュニックでは、いつもと違う数
の本が売れました。今までの10倍ぐらいの本が売れている。人数
制限が4分の一で、売れた数が10倍だったら通常より40倍売れ
た事になりますね。売れたからと云ってうちは手数料を頂かないの
で儲けにはならない。ですが手数料よりはるかに大きなものを貰っ
た気がします。今回のブックフェア―の特徴は手作り感、アナログ
感、そして大きなブースを取って紹介していた、リソグラフ、シル
ク印刷。40年前からリソグラフを使ってオリジナルの作品を作り
続けているオランダの工房の作品が凄かった。印刷の未来を感じさ
せるモノでした。大きな特徴はインキの顔料。鮮やかな色が綺麗です。
国内のリソグラフはA3サイズの2色機なのですが、海外ではA2機
があるのです。リソグラフは世界で唯一の日本の機械メーカーなのに
国内ではA2機は売らないと云います。メンテナンスサービスもしな
いと云います。おかしいでしょう?間違いなくリソグラフのA2機は
売れます。原色の鮮やかなタブロイド新聞が造れる。機械代も500
万ぐらいだからそれほど高くない。オンデマンドに近いので少部数に
対応できる。日本国内だったら絶対売れますよ云っているのですが、
売る気は無いと云います。並行輸入で入れようかと思うぐらいの機械
です。あともう一つ、活版印刷の機械で凸型と凹型を使って印刷面を
エンボス加工にしている会社がありました。凄い画期的。素晴らしい
仕上がりでしたが、早晩機械が壊れるのではないかと危惧しています。
リソグラフは、今月末に東京ビックサイトで行われる印刷機材展、
「IGAS2022」にオランダの工房の作品集を借りて出店するそ
うなので、興味のある方はそちらでご覧ください。